第43話

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2020/07/12 23:55
視点なし


翌日



佐倉の鞄の中に入っているスマートフォンに着信が入った



佐倉「もしもし。どうしました?編集長





えっ…」



雲雀の家の呼び鈴を恐る恐る鳴らす佐倉

扉を開け、出てきた雲雀に対して深々と頭を下げた



佐倉「この度は誠に申し訳ありませんでした」



雲雀が座っているソファの右隣に立って再び頭を下げ、謝る佐倉



雲雀「佐倉さんが謝ることは何もありません」



佐倉「だったらなぜ私は雲雀さんの担当を

外されたんですか?」



*回想*



佐倉「えっ…クビ…ですか?」







佐倉「急に編集長から雲雀先生の意向だからと言われて。どうしてだかわからなくて」



すると、雲雀は分厚い原稿用紙の束を佐倉に差し出した



雲雀「ここまで書き上げました。読んでください」



佐倉「えっ?

一晩でここまで…

拝読させて頂きます」



佐倉はソファの前に正座し、原稿を読み始めた



佐倉「あっ…これ、昨日のデートのことだ」



<私の顔、なんかついてますか?>
<あーっ、いつもと印象が違うので>
<デートですからね。気合を入れました>



<彼女の好きなスイーツを食べるのが鉄則です>



2章 恋の予兆

<これ、前に投げればいいんですか?>



<さっきから食べてばっかりですみません>



<高いですね。結構>



思わず笑みが溢れる佐倉

すると、雲雀が「佐倉さん!」と言って立ち上がった

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