side 廉
『はい。誕生日プレゼント』
渡されたのは一枚の真っ白な紙切れ
「なんやねんこれ」
『ふはっ(笑)嘘嘘。本当はこれ』
そう言って渡されたのは
「ユニバ?」
『そ。一緒に行こ』
海人「俺もいきたーい」
"ユニバ"という単語に反応した海人が口を挟む
『だーめ。海人とは去年行ったでしょ?』
そう諭されて、ぶーぶー言いながらも諦めた海人
『私の運転で行くから』
「っは?」
『私免許持ってるからね?』
その一言に
「「「「「えええええ!」」」」」
騒然とする楽屋
岸「えっ!マジで!」
『うん。マジで』
勇太「知らなかった」
その中で
海人「うそだっ!カイは信じないもんっ!
カイなんて先生に"こんなに下手な人は見たことがない"って言われたのにっ!」
おいマジかよ海人
『まあ、とにかく。行こうね』
「おん」
うわ。めっちゃ楽しみ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!