第2話

-第2話-
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2022/01/20 08:05
課長と私が持ち場へ戻った時には、もう社会見学の高校生が待っていた
佐藤叶人
あっ!来たきた
課長
すまない、遅れてしまった
高校生
いえ、大丈夫です
課長
では、今日は宜しく。自己紹介が遅れましたが、私はこの会社の課長、八代賢人やしろけんとです。ただ…これから用があって出かけないと行けないから、この女性に任せるよ。すまないね
高校生
あ…はい
あなた

(大人しそうな子…)

課長
おい、挨拶しろ((ボソッ…
あなた

えっ!?あっ、き、今日は宜しくお願いします

課長
はぁ…
高校生
…宜しくお願いします
課長
では、これで失礼するよ。ドジはするなよ((ボソッ…
あなた

は、はい!

課長は私の肩に手を置くと、苦笑いして出ていった
あなた

さ…さぁ、案内しよっかな…えーと…君、名前は?

高校生
どうして言わないといけないんですか?
あなた

え!?あっいや…

高校生
別に言わなくてもいいと思うんですが
あなた

いや、でも…なんて呼べばいいかわからないじゃん?

高校生
そんなの適当でいいじゃないですか。てか、早く案内して
あなた

(てかって何よ!急なタメ口はなんなの!?大人しそうに見えてこんな腹黒な子だったなんて…)
あ…あのねぇ…こう見えても私、あなたよりも年上だと思うんですけど?^^*ちょっとは敬語使ったらどうかなぁ?

高校生
なぜ尊敬もしていない人に敬語を使わないといけないんです?
あなた

じ、常識な事よ!?

高校生
はぁ…うるさいおばさんだな…
あなた

(なんですって!?)
私はまだピッチピチの23歳ですっ!

その時、私の声があまりにも大きかったのか、沢山の人が私に注目した
あなた

(やばいっ!やっちゃった…)

高校生
( *´艸`)クスッピッチピチのお姉さん、うるさすぎますよ?
さ、案内してください^^*
あなた

(//・_・//)カァ~ッ…(なんなのよっ!私この子嫌い!)

━━━━━━━━━━━━━━━
あなた

で、こっちが会議室

高校生
あなた

あっちはトイレで…

高校生
あのさ、さっきから見ればわかる事しか言ってないよ?ちゃんとためになる事言ってよ
あなた

(`ーωー´)イラッ(生意気ねっ)
午前中は…

草部藍
でねぇ〜?
こう君
うん
草部藍
急に怒り出してさぁ〜、私ぃ、怖かったぁっ!
あなた

(あの声…それに会話…私の…事?)

高校生
…?何固まってんの?
こう君
そうなの?あいつ‪wあんな奴だったんだ‪w‪w俺別れてよかったわ‪w
草部藍
しかもぉ!…っ!い、いたんだ…
私は思うように足が動かず、こう君達と出くわしてしまった
こう君
っ!まじか((ボソッ…
ズキッ
高校生
…ちょっと
あなた

っあ、ご、ごめん…行こうか…

私はできる限り笑顔を見せた
あなた

(今の顔…どう見えてるかな…)

こう君
ね、ねぇ…今の話…もしかして聞こえてた?
あなた

な、何の事?

こう君
あっ、いや、なんでもない。行こう、藍ちゃん
草部藍
うん♪
高校生
草部藍
ばーか‪w((ボソッ…
あなた

ゾッ(い、今…私に…)

高校生
…案内してよ
あなた

っは…ご、ごめん、行こっか…(泣きそう…ここで泣いちゃ駄目なのに…)

高校生
ねぇ
あなた

…ごめん!ちょっと待ってて!き、急にお腹痛くなっちゃって…ごめんねっすぐに戻るから…

高校生
っおい!
私は急いでトイレへと走った
鏡にうつった私の顔は、酷く醜かった
あなた

こんな姿…誰にも見られなくてよかった…

草部藍
なんの事ぉ?
あなた

Σ(OωO )ビクッ!?あ、藍…ちゃん

いつの間に居たのだろうか…私の後ろに藍ちゃんがいた
草部藍
なぁに泣いてんのぉ?‪wウケるんですけどぉ‪w‪w‪w何?悲しかった?‪w悲しかったの?‪w‪w
あなた

草部藍
チッ
藍ちゃんは舌打ちをすると、私の首を絞めた
あなた

うっ…(苦しい…息が…出来ない…)

草部藍
あっはははぁ‪w‪w‪w顔キモぉい‪wお前の顔みてるとイライラすんだよっ!
あなた

や…めて…

私は意識が朦朧として、視界がだんだん暗くなっていった
あなた

(私…死ぬ…?いやだ…まだ…)

高校生
おい、何してんの?
草部藍
っ!
藍は手を離した
あなた

(この声…高校生…君…?)

草部藍
っちが…私…
高校生
あ"?
草部藍
Σ(゚Д゚)ヒッ
ご、ごめんなさいっ!
藍は素早く逃げていった
高校生
っおい、大丈夫か?おい!
あなた

んっ…高…校生君…ありがとう

高校生
べ…別に…てか…玖山澪人(くやまりょうと)って呼べよ…高校生君なんて呼ばれたくねぇし…
あなた

…ふふっ、そっか…じゃあ…玖山君…ありがとう

高校生
(//・_・//)カァ~ッ……
あなた

(て、照れた!?こんな1面見ちゃったら…私…もう目が離せなくなる…!)

玖山澪人
お、お前…どうせまだ目眩するだろ…手貸せ
玖山君は私に手を差し伸べた
あなた

あ…ありがとうっ!?

私が手をとった瞬間、玖山君は力強く持ち上げると、お姫様抱っこをした
あなた

っな、何これ(//・_・//)カァ~ッ!

玖山澪人
決まってんだろ、ほら、ちゃんと持ってねぇと落とすぞ
あなた

っう…うん…

私は…高校生に…恋をしてしまいました…しかもよりによって…あの腹黒男子に…!

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