カタカタカタカタッ
会社ではパソコンを使っている音が鳴り響く
誰に言っているのだろうか…課長はいつも短気で、何かあればすぐに怒る
課長はだんだん私に近づいてきた
気がつけば課長はもう私の目の前まで来ていた
どうやら呼ばれていたのは本当に私だったらしい
私はすぐに謝った
課長はそのまま会議室へと行ってしまった
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私の見ている世界が一瞬にして真っ白になった。ドッキリなのだろうか?いや…この真剣な顔を見ていれば…ドッキリではないと誰でもわかる
こう君は振り向きもせず、そのまま帰って行った
私はその場に跪いて俯いた
私の何がいけなかったのだろう…今までこう君のために全てを捧げていたのに…
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バンッ!
私は思い切り机を叩いた
私は逃げるようにその場を離れた
私は俯いた
ズキッ
課長はこう君に近ずいた
こう君は急いで持ち場へ戻って行った
課長は私の腕を引っ張った
課長はハンカチを渡してくれた。私が泣いていたのに気づいていたのだろう
課長は私の顔をグイッとあげた
少しだけ…気持ちが軽くなった気がした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。