第108話

アルバム
208
2020/11/30 13:04
あの夢のことも気がかりだけど
何よりも今日はクリスマス!
やっぱりクリスマスは楽しまないと。
私は用意していた服に着替えリビングへと降りる。
すると彼はもう着替え終わっていて私を見るとにこっと微笑んでくれた。
あなた

…おはよう。

美晴
おはよう。
朝ごはんまでしっかりと準備してくれていて
なんだか少し申し訳なく感じた。
あなた

朝ごはんありがとう。
手伝えなくてごめんね?

美晴
いーよいーよ。
微笑んで私の頭をポンポンと撫でてくれる。
美晴
今日家でゆっくりしようね。
あなた

うん!

朝ごはんを食べ終えると私はあるものを見つけた。
美晴くんのアルバムだ。
あなた

あ、アルバム!ね、見ていい?

私は目を輝かせながら言った。
彼は笑いながら“いいよ”と言ってくれた。
家のアルバムだけでなく、小、中の卒業アルバムもあり私はわくわくしながらそれを取りだした。
あなた

わあー懐かしい!

あなた

私も美晴くんも幼い笑

美晴
小学生だからねー笑
あなた

ひゃーっ、かわいいっ、

小さな美晴くんがポーズをとっている写真だった。
そういえば私この時から美晴くんのこと好きだったな、なんて思い出した。
ちら、と彼の顔を見ると彼は“ん?”と微笑んだ。
あなた

なんかさ、美晴くんと付き合えたのが
奇跡だなって。

美晴
え、?
あなた

ずっと片思いのままだと思ってたから笑

そう言って私は苦笑をうかべる。
すると彼は私を抱きしめてくれた。
美晴
そんなの、俺も思ってたよ。
美晴
俺と付き合ってくれてありがとう。
これからもよろしく。
あなた

…うん。こちらこそ。

私は感極まって涙が出てきた。
あなた

ご、ごめん、…なんか、嬉しくて。

美晴
あなた…。
彼の方に顔を向けると彼との距離が近く、
気づいた時には優しく押し倒された。
そっと優しくくちづけをしてくれる。
涙をそっと指で拭ってくれてまたくちづけをしてくれた。
美晴
大好きだよ。
あなた

…私も、大好き…。

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