俺の頭を撫でる父。母も俺と目線を合わせ微笑む。
俺が笑顔で言うと2人は満足そうに笑った。
2人が手を振ると俺も大きく手を振った。そして両親は仕事へと向かっていった。
友達が俺のところに来て言う。俺は頷いた。
友達と遊んでいるとあっという間に時間が過ぎてもう親が迎えに来る時間になった。
遊んでいたおもちゃを片付け自分のかばんを持つと祖母のところへ向かった。
俺は走って祖母に抱きついた。祖母は微笑んで受け止めてくれる。
俺はくるっとみんなを方を向き手を振った。
そして俺は祖母と手を繋ぎ家に帰った。家で祖母と遊んでいると“ザー”という音がしてカーテンを開けると雨が降っていた。
そんな祖母の願いもむなしくどんどん雨は酷くなっていく。風も強くなって幼稚園児の俺も怖くなっていった。
プルルルルル…
突然電話がなり俺たちはその方を向く。祖母が電話に出てくれた。
受話器をはずした祖母の顔は暗くなっていた。不思議に思った俺は尋ねた。
あまりよくわかっていなかった俺は祖母のいう通り準備をする。そして2人で病院ヘと向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。