両親が持って帰ってきたお土産はマカロンと
チョコレートがたくさんあった。
私はスイーツ大好きだしありがたいけど
食べきれるのかな…
そう言って母は紅茶をいれてくれた。
チョコレートを一粒口にいれると
ほどよい甘さと苦みがあり美味しかった。
“ほっぺが落ちるほど”といっても過言ではない。
母とは対称的にやっぱり父は無言のままだった。
“そうだ”と母はなにかを思い付く。
美晴くんは首を横に振って断る。
そうだよね笑
私も美晴くんのお母さんに高級スイーツ
いただいたら断ると思う笑
でもこの数をみたら持って帰ってもらう方が
ありがたいかもしれないな。
私がそう言うと彼は悩みながらも了承してくれた。
そういえば私も聞いたことなかった。
忙しくしているということしか。
母はそれを聞き“あれ?”っと言う。
美晴くんは驚いているようだった。
私もビックリしている。
私たちの両親は知り合いだったの?
さっきまで無言だった父が明るく話始めた。
あの、父さん。
急に明るく話したら怖いです。笑
私は心の中でそうつっこんだ。
美晴くんも目をぱちくりとしていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。