俺が飲み物を取りに行って戻ってくるまでにかかった時間は数分足らずだ。
飲み物を置くと俺はそっと彼女の横に座った。
色白な肌に長いまつ毛。そんな彼女が愛おしくて俺は優しく頭を撫でた。
彼女はそのまま寝息をたてた。
それに少しだけ安心して。すると寝ている彼女はこういった。
彼女はふにゃっと笑う。まさか寝言でそんなこと言ってもらえるとは思って無かった。
その瞬間俺は胸がぎゅう、っと締め付けられた。何。この可愛い生き物。
俺は寝ている彼女にキスをした。すると彼女は目を覚ます。勢いよく起き上がるが、まだ状況が把握できていないようだった。
そんな彼女に追い討ちをかけるようにそっと彼女の手を掴み押し倒した。ゆっくりとキスをすると彼女の顔は真っ赤になっていてそれがまた可愛かった。
ちゅっ、っと何回も重ねるだけのキスをする。
すると彼女の頬は赤くて目はとろんとした表情になっていた。
俺はさらにキスしていく。
唇だけじゃなく頬、首筋、肩、手のひら…
彼女の体全身を口付けしていった。
少し涙目になっている彼女。
でも俺は止められなくて。
可哀想かな、と思った俺はキスをやめる。
彼女はほっとした表情を見せた。
彼女を起き上がらせると軽く口付けをした。
俺はにこっと笑った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。