第96話

…いじわる。
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2020/05/26 15:20
小悪魔のように微笑む彼。
私は真っ赤になっているんだろうな…、
真面目に勉強しなきゃと思い、机にむかうとペンを持つ。
だが、全くわからないのでペンが進まなかった。
ちらっと美晴くんを見るとスラスラと解いていてすごいなあなんて思う。私の視線に気づいたのか彼は私を見て首を傾げた。
美晴
どうした?
あなた

う、ううん!

私はぱっとノートを見下ろす。
何とか解こうとするも、
あなた

(う、…わからない。)

やっぱり教えてもらった方がいいと思った私は美晴くんの方を見た。
あなた

あの、美晴くん…!

彼は頬杖をつきながら“ん?”と微笑んでいた。
待ってましたと言わんばかりの顔でとっくに
私が問題を解けてないことに気づいていたようだ。
あなた

…気づいてた?

美晴
うん。いつになったらあなたは俺を頼ってくれるのかなーって思ってたよ。
そう言って彼は笑う。
あなた

…いじわる。

私は頬を膨らませてそう言った。 
それを見ながら彼は笑って私も頭を撫でた。
美晴
ごめんごめん笑
つい、ね?
そして彼は丁寧に教えてくれた。

…すっごいわかりやすい。
さっきまではさっぱり分からなかったのに
こんなスラスラ解けるようになるの?
あなた

ありがとう美晴くん!
テスト出来そうな気がする!

美晴
よかった。
彼はにこっと微笑んだ。
美晴
テスト終わったらデートしようね。
お泊まりも。
あなた

うん!

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