第60話

料理
1,018
2018/09/12 10:59
あなた

ふたり話長いなぁ…

「んー」と声を出して思いきり伸びをした。

宿題が終わった私は時計をみる。

かれこれ一時間ぐらいは話してない?

何をそんなに話すことがあるんだろう…

私が悩んでいると下から誰かが

階段を上ってくる音がする。

するとコンコンと扉のドアを誰かが叩く。
秀介
姉貴?
秀介が呼びに来てくれた。

私はすぐに扉を開けた。
あなた

遅かったね。

秀介
わり、終わったから
降りてきていいよ。
あなた

うん。

やっぱりなんの話をしていたのか

気になるから私は秀介に聞いてみた。
あなた

なんの話してたの?

秀介は苦笑いをする。
秀介
姉貴には教えね。
あなた

え、ちょっ…

私が言い終わる前に

秀介はトントントンと階段を下りていった。

私も下りたときにはふたりとも座って待っていた。
秀介
姉貴。腹へった。
あなた

ふたりが話長いからでしょ~

私は弟に怒りながらキッチンに向かう。

晩御飯何にしよ。

王道のハンバーグでいいか。材料も揃ってるし。
美晴
ごめんね。待たせちゃって。
何か手伝うよ?
美晴くんが私の隣にたって言う。

秀介が迷惑かけたし、

昨日は美晴くん辛そうだったから

今日はゆっくりしてほしい。

そう思った私は手を横に振りながら断った。
あなた

いいよいいよ!今日はゆっくりして!
また今度手伝ってくれる?

美晴
うん。わかった。
美晴くんはそういうとダイニングに戻っていった。

すると秀介がテレビゲームを取り出す。
秀介
美晴さん!ゲームしよ!
美晴
お、いいね~
やろっか。
ゲームやってたら美晴くんも

手伝いとか気にしないよね。

ナイス!秀介!

私は料理をしながらそう思った。

ただふと思ったことがある。

ふたり仲良すぎない!?一時間で何があったの…

美晴くんはともかく秀介は人見知り激しい…

というか対応が冷たいのに。

そんなことを考えながらも私は料理を作った。

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