「んー」と声を出して思いきり伸びをした。
宿題が終わった私は時計をみる。
かれこれ一時間ぐらいは話してない?
何をそんなに話すことがあるんだろう…
私が悩んでいると下から誰かが
階段を上ってくる音がする。
するとコンコンと扉のドアを誰かが叩く。
秀介が呼びに来てくれた。
私はすぐに扉を開けた。
やっぱりなんの話をしていたのか
気になるから私は秀介に聞いてみた。
秀介は苦笑いをする。
私が言い終わる前に
秀介はトントントンと階段を下りていった。
私も下りたときにはふたりとも座って待っていた。
私は弟に怒りながらキッチンに向かう。
晩御飯何にしよ。
王道のハンバーグでいいか。材料も揃ってるし。
美晴くんが私の隣にたって言う。
秀介が迷惑かけたし、
昨日は美晴くん辛そうだったから
今日はゆっくりしてほしい。
そう思った私は手を横に振りながら断った。
美晴くんはそういうとダイニングに戻っていった。
すると秀介がテレビゲームを取り出す。
ゲームやってたら美晴くんも
手伝いとか気にしないよね。
ナイス!秀介!
私は料理をしながらそう思った。
ただふと思ったことがある。
ふたり仲良すぎない!?一時間で何があったの…
美晴くんはともかく秀介は人見知り激しい…
というか対応が冷たいのに。
そんなことを考えながらも私は料理を作った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。