第53話

OK?
1,130
2018/08/19 11:12
携帯のアラームがなり、私は起き上がった。

アラームを止めて下に降りる。

リビングには秀介が居らず、テーブルに1枚の

紙がおいてあった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    姉貴へ

   今日朝練あるから先出るわ。
   弁当も昨日の残りいれたから。
   姉貴の分はないけど。(笑)
   あと彼氏連れてくる時LINEしろよ。

                    秀介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いつもならLINEとかで言うのに…

なんでだろう?

私も早く準備してでなきゃ。

すべての準備が終わり、お弁当の具材を

いれていると




ピンポーン




チャイムの音がなり、私はインターホンを出た。

もう美晴くん来たっ 急がないと

私はお弁当を急いでつめると

勢いよくドアを開ける。

その瞬間 彼は少し驚いた表情を見せた。

いきなりドアが開いたら誰でも驚くよね(笑)
あなた

美晴くんっ!おはよっ!

私がそう言うと彼はいつもの爽やか笑顔で

挨拶を返してくれた。
美晴
おはよう。あなた。
いつものように一緒に登校する。

こんな些細な時間でも私にとっては嬉しくて…

ふと、昨日のことを思い出す。

まだ美晴くんにあのこと聞いてなかったな。
あなた

ねぇ。美晴くん。

美晴
ん?何?
あなた

美晴くんのご両親がいないとき
私の家でご飯食べない?

美晴
…え?
あなた

あ、まだお母さんからの
許可がないから確定ではないんだけど
もし、もしもよかったら…

美晴くんはぽかーんとしていた。

いきなりだし無理もないよね(笑)
あなた

私だったらご飯ひとりで
食べるの寂しいなって思って…

あなた

あ、あの…嫌だったらいいんだよ?
言ってくれて。

美晴くんは勢いよく首を横に振った。
美晴
ううん!うれしい!
本当にいいの?
あなた

うん!弟からはOK貰ってるし。
後はお母さんから許可が降りたら…

そういいながらLINEを起動させる。

すると一件の通知が届いていた。

お母さんからだ。予想以上に早くて驚いた。


     .
晩ご飯の時に
彼氏つれてきていい?
お母さん
お母さん
いいわよ。その代わり帰ってきたら
ちゃんと私とお父さんに
紹介しなさいよ?😁💕
     .
はーい(笑)





私がLINEを閉じると美晴くんは“どうだった?”

と目で訴えてきた。私はニコニコと笑った。

あ、やば、にやけが止まらない…
あなた

大丈夫だったよ。

美晴
よかった…
美晴くんはホッとしていた。
あなた

ということなのでいつでも来てね!
美晴くんご両親いないときいつ?

少し言いにくそうに美晴くんが口を開く。
美晴
…ょう
声が小さくて私は聞き取れなかった。

だからもう一度言ってもらえるようにお願いする。
美晴
今日…なんだ…
あなた

え、美晴くんのお母さん
昨日久々に早く帰ってこれたんだよね?

美晴
うん。でも今日は遅いって。
…ダメかな?
美晴くんの問いかけに私は思いきり首を横に振る。
あなた

ダメなわけないよ!
学校終わったらそのまま私の家に帰ろ?

私がそう言うと美晴くんはニコッと笑って頷く。
美晴
ありがとう。
あ、秀介にLINE送れって言われたから送らなきゃ。

私はもう一度LINEを開き、

秀介にメッセージを送った。

プリ小説オーディオドラマ