第20話

色々な感情
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2018/04/30 12:33
美晴くんを待っている間私は

小説を読んでいた。恋愛もの の。

今は主人公が彼氏と帰っているところ。

沈黙の中 彼氏が口を開き

「俺たち…別れよう」

と主人公に告げた。そのとき
美晴
あなた!!
ごめん!待った?
美晴くんが教室に戻ってきた。

息をきらしているから 走って

戻って来てくれたんだと思う。

私は読んでる途中の小説にしおりを挟み

席を立った。
あなた

待ってないよ。帰ろ?

美晴
そうだね!
美晴くんは私の手をつなぐ。

その手はとても安心できて。

でもやっぱり振られそうで怖い気持ちもある。

だから 美晴くんの言葉に

ちゃんと返せてるか不安で。

私、ちゃんと笑えてる?
美晴
ね。あなた。
僕の家で話をしていい?
なんでだろう。

私は疑問に思いながらも
あなた

うん。いいよ。

と 答えることしかできなかった。

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