第4話

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2021/03/13 13:17
9人ってことは…
柱?
昔、説得に来た産屋敷あまねが言ってた。
『鬼殺隊には柱っていう人たちがいるの。鬼殺隊の中で強い人たちしかなれないの。何百人平鬼殺隊の隊士の中で9人しかいないわ。あなたならその柱になれるわ。10人目の柱に。』
あなた
っ!!
私が説得されてもこたえなかったからだ。
産屋敷耀哉が柱を送ってきた理由はなに?
今までは、一般隊士だけだったのに!
「鬼殺隊に入らなきゃ、強制的に連れて行く』ってことかもしれない。
ただでさえ、忙しい柱だもん。その柱全員でくるなんて、そんなに産屋敷耀哉は…







怖いよ…。




どうしよう。
あなた
(姉さん…どうしよう…私、絶対鬼殺隊には行きたくない。姉さんを見殺しにした産屋敷耀哉に屈したくない。)
姉さん
あなたのやりたいようにやればいいんだよ。あなたの人生はあなたが決めな。他の人の意見なんか聞かなくていいんだよ。何か言われても放っておけばいい。だってあなたの人生だもん。例え、あなたが選んだそのこたえが間違ってたとしても、世界中があなたの敵になっても大丈夫。絶対、姉さんだけはあなたの味方だから!
あなた
姉さん?!
姉さんの生前の言葉が蘇ってきた。
姉さん
あなたには自分が大切だと思ったことを大切にしてほしいよ。自信を持って。
あなた
そっ…そうだよね。
あなた
うん、私のこたえは最初から決まってる。他人に左右されないっ!
あなた
私は、鬼殺隊に入らない…戻らない!
姉さん
うん。後悔だけはしないでっ!
あなた
へ?
あなた
ねえさん?!
あなた
姉さんなの??!!
一瞬姉の声が聞こえたように思えた。






私は鬼殺隊に行かない。
今宵で終わりにしよう。この街にいるのも。
今宵でこの街の鬼を全部倒して消えよう。

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