MOB「このあとカラオケ行こーぜ!!」
MOB「さんせー!!」
MOB「あ、悪ぃ今日俺バイトだわ!!」
MOB「まじかよwwww」
MOB「がんば」
放課後になり全員が教室から出てくのを見届けたら私は机の上に教科書とノートを広げた。
家じゃ勉強できないし。
学校で予習しとこ。
と3年前からずっとしている。
1時間くらい勉強していると突然スマホがなった。
誰かと思うと黒尾さんから着信が何件も来ていた。
私が電話に出ると黒尾さんは大きな声でわたしの名前を呼んだ。
黒尾「あなた!!」
あなた「……はい」
黒尾「今どこだ!!」
あなた「学校ですけど、」
黒尾「何してんだよこんな遅くまで……」
あなた「予習です。」
黒尾「はぁ、」
あなた「…………どうかしたんですか。」
黒尾「何回も電話かけてるのに繋がらなくて焦っただけ……笑」
あなた「…………………………」
何故こんなにもこの人は私を心配してるのだろう。
何故この人は私を気にかけてくれるのだろう。
こんな生きてる価値もないゴミに
黒尾「いまから帰る?」
あなた「……………………まぁ、」
黒尾「校門で待ってる」
あなた「え、?ちょっt「ツー……ツー……」…………。」
何故こんなにも優しくしてくれるのだろうか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。