前の話
一覧へ
次の話

第1話

Prologue 願う
122
2023/03/23 14:59
大好きな推しのLIVE後、カフェで夕食をとって、会計を済ました帰り道。
『楽しかったな〜〜ファンサもらっちゃったし♪』
そんなことを漏らしながら、青になった信号をるんるん気分で渡る。

そんなとき、


「危ない!!!!」
『え、?』
声が聞こえた方を振り返ると、推しが焦った顔をしてものすごい速さで近寄ってきた。

え、?なんで??ここにいるの?

危ない…?
まさか、車来てるとかないよね?

私は推しから目を離して横を見ると、大きいトラックがものすごいスピードでこちらにきていた。

スローモーションのように世界がゆっくり動く。

こんな時に限って足が動かなくて…

ああ…死ぬんだな……

そんなことを思った。
トラックが私に触れるところまで来るのと、抱きしめられるのが同時だった。


『あっ…………』


キキィードン!!!!




嫌な音が当たりに響き渡った。
『っ……………』



薄っすらと目を開けると、視界に倒れている大好きな人が目に入った。

私のせいで大好きな人が死んじゃうんだ………

そう思ったのと同時に強く願った。

"生まれ変わったら君と、恋に落ちたい"

生まれ変わったら、笑顔をくれた君に、生きがいを与えてくれた君に、恋を教えてくれた君に、出会って、恋に落ちることはできますか?


こんな状況でそんなことを考えながら、願った。


大好きな人と、来世で結ばれることを強く、強く願った。

プリ小説オーディオドラマ