マトリは好奇心旺盛である。
ナナは止める役だけれど、まだ子供である
そして大人であるはずのお姉ちゃんは
召使いであった頃とはかけ離れたように
無邪気で2人よりも子供っぽい。
あれで社長ができているのはすごいと思う
さて、そんな三人に宿を探してもらった。
料理も美味しいし申し分ない宿だった。
_いわくつき_
__ …曰く付き でなければ…
『霊が見えた』とか『血痕が〜』とかなら
別に気にはしなかった。
ただ…『連れ去られる』という危害を加えるものだと
取り返しのつかないことになる。
ちゃんと調べなかった私が悪いのかもしれない
けど当の本人は反省なんかせず
今も呑気にトランプを堪能している
かやとの事もあいまって精一杯である。
…少し散歩に行こうかな…
へにゃりと笑えばカリオネットさんは
安心したかのように『いってらっしゃい』と
いってくれた。
少し気が緩んだ感覚があった。
…知らないうちに気を張ってたのかな…
歩く夜道は静かで落ち着いていた。
でも…気付かなかった。
今も、もしかしたらその先も
私を見る者の存在を…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。