第88話

大切な
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2018/08/12 07:46
飛行機の中、
                             −その言葉−
どうしても『かやが落ち込んでいる』が
ずっしりと私に覆いかぶさって
…真っ暗とは言わないけれど
それほど薄暗いような視界に変わる
なんてことない飛行機の機内
少し変わってるのはまぁ…
ロカ
貸切状態って…
かや
だってロカもくるも…
ここにいる人ほとんどが顔知られてるし
ロカ
…まぁ…お姉ちゃんは企業に成功して
今では大手企業の社長だし、、、
マトリ
私とナナだって
モデルとして頑張ってるわ
ナタリマ
マトリー?ちゃんと座りなさい
マトリ
…はーい
マトリが小さく『…うるさいなぁ…』と
言っていたのは言わないほうがいい…よね。
くるは以前よりもっと有名なダンサーになって

カリオネットさんは…既に有名なバレリーナだった。
…なんで気づかなかったのか…
ここに居る全員…有名な人達。
…《あの子》以外は…
カリオネット
…ロカ…
カリオネットさんが私を呼ぶ
私が後ろを向きカリオネットさんの席を見る
呼ばれる理由はなんと無くわかって居る。
カリオネット
そろそろこの子に
ついて説明お願いしてもいい?
ロカ
…はい。
カリオネットさんの言うこの子とは…
ナタリマ
ああ。可愛いでしょ。
ナタリマ
幼いロカは。
カリオネット
はあ、、、
カリオネット
ロカさん。幼いあなたがここに
いることについて説明をお願いしても?
ロカ
はい…ええっと…私が記憶を失った時
生まれてしまった人格をお姉ちゃんが
一つの生命として蘇らせました。
くる
…技術ってそんな発展してたか?
ナタリマ
あれ…まだタイムトラベル
とかって出来ませんでしたっけ?
は?…え?!お姉ちゃん何言ってんの?

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