初めて言ってしまったその言葉。
かやはすごく驚いていたけど
優しく抱き締めてくれた。
私はモノクロ以外にもわかる色があるんだよ…
《赤黒い血の色》
あと…かやがくれた
《綺麗な…純粋な真っ赤。》
初めて人に打ち明けたその秘密は
きっと私の体を蝕んでだんだ。
だからかな?すごく体が軽くなった。
そして…あることに気付いた…
アリサさんとは…
10歳にして賞を15個受賞し、
図学部門のトップにまで君臨。
そして…
かの有名な画家界一を決める大会で
五連覇を決めた…
まあ現在は15歳。拠点は変わらず日本…
そんな…
アリサさんが!!!
こんな遠くまで…!!!
母様…恐ろしや…
モノクロになってから数年。
隠居になってから一年。
初めて親の許可を得ての外出に
心震わせる今日この頃。
お兄ちゃんは誘わない。
だって明日からお兄ちゃんは合宿に行くから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。