第10話

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2018/12/21 11:01
私は浅野先生と長らく話してない。

寂しかった。

でも話しかける勇気なんて持ち合わせてなくて

きっかけもなく

そのまま時が過ぎていった。

5時間目が終わり6時間目は学年集会だったから廊下に行こうとした時

会いたかった顔が見えた。

こちらに近づいてくる。

一か八かで手を振ってみた。

そしたら
浅野哲司
浅野哲司
久しぶりだね
そう言いながらこっちに来てくれた。

ほんとに嬉しかった。

何だか...もう...壊れちゃいそう
黒田○○
黒田○○
そうだね
短めに返事をした。

だって次は移動だからみんな並び始めてる。

浅野先生も自分のクラスに行かなきゃ行けないから

だから...

願えばもっと話したかった。

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