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〜学校〜

形切診「彼女は、非常に優秀な生徒ですよ。」

竹下竜「…」

谷本香奈実「…」

形切診「取り立てて問題は無いと思います。」

谷本香奈実「家庭環境は、どうだったかご存知ですか？」



.

形切診「、家庭環境…ですか？」



.

形切診「…」



.

〜回想〜


掃除用具庫.

『…』

形切診「成績悪いと…」


.

形切診「お母さんに…殴られるんだよねぇ、？」

『…』



.

〜現在〜

形切診「……普通…だと思いますが。(*^^*)」

.

竹下竜「…」

谷本香奈実「そうです、か…」



.

ｺﾂｺﾂ…

『さっきね、お兄さんに話したら、』

『ほんとに痛いのが半分になった。(*^^*)』

「よかったわ。(*^^*)」


.

『（笑）』

『お兄さんはあなたにたくさんの幸せをくれる。』

「そんなことないで。」

『そんなことあるよ…！』

「…」

『生まれて初めて好きって言葉をくれたし、』

『髪綺麗に切ってくれたし。』

「…」

『美味しいご飯にプリンまでくれたし…！』(ﾆｺｯ

「…」

『（笑）』

『ずっと嫌いだった夕焼けだって、』

『少しだけ好きにさせてくれた。(*^^*)』

「…」

『でも…』

【そう呟いて立ち止まった.】

「…？」



.

『…こんな幸せでいいのかな？』



.

「…いいんやよ。」

『…、』

「、あなたは…これまで沢山の苦しみを味わったんや。」

「やから…これからは幸せでいいんやよ。」



.

『……そうかな…』

「それに…世の中にはもっと幸せな人も沢山いるんやで。」

『…』

「お金持ちで…美味しいご飯食べて。」

「大きな家に住んで。」



.

「……」

「"犯罪とは無縁の人とか────。"」



.

『……』



.

「普通の幸せ以下やよ、俺との暮らしは。」



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