あれから恋バナしてたら、あっという間に肝試しの時間で…
僕の心臓はバックバク!!
勝利がなんか仕組んで僕とあなたをペアにする的なことを言ってたけど…
大丈夫かな、?
僕そのあと告白するんだよ、?
色々心配すぎる、!
引いたくじを開いてみると中にはなんにも書いてなかった。
前を見るとあやみちゃんがGoodポーズで満面の笑みを浮かべていた。
勝利の合図で1番のグループがスタートし順調にほかのグループも進んでいって、気がつけばもう僕達の番だった。
肝試しのルートは玄関を出たらすぐのとこにある森の中の一本道をただただ歩き進めるだけ。
歩き進めた先には実行委員がいてそこで花火を貰えたら成功。
告白するタイミングは…
花火を貰ってからかな、?
そんなやり取りをしている間にあなたは僕の腕をぎゅっと握っていて。
そんな所にも可愛いなと思えてしまう。
僕は正直胸が痛かった。
あなたに好きな人がいるなんて、夢にも思わなかったから…
僕のこの言葉の瞬間にあなたは僕の手を握って静かに泣いてた。
ただ、それが怖い涙でないことは僕にはしっかりわかっていた。
NEXT➬
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。