信じられなかった
いいの?本当に
その言葉が出ない代わりに私の目はまん丸だろう
だけど、やっと自分の居場所が見つかったみたいで本当に涙が出そうだった
何に対してもやる気が出なくて死にたいなんて考えていた私
それでも。もう少し生きてみようかなって
もう少し頑張ってみようかなって思えた
次におーかみくんに会うまでは…って
おーかみくんのお陰
夜のネオンの明るさが昼の真っ暗な私をだんだん照らしてゆく
眩しいほどに
それくらい今、私
恋をしている。
馬鹿。本当に嫌いって言われたら泣き崩れるくせに
スマホを持っていないのが嫌なんじゃない
だけど
私は好きだからまた会ってくれるって分かった時すごく嬉しかった
だけどおーかみくんは?
迷惑?だったよねきっと。他にもきっとたくさん女の子がいて
私はその中に仲間入りしただけで別に特別なんかじゃない
それが嫌だった。わがままって分かってても
いつ会えるか分からないおーかみくん
会いたい時に会いたいって連絡できないから全部全部おーかみくんの好きなように操られるみたいで
なんだかすごく不安になった
あ…
初めてかも笑ってくれたの
俺もとは言ってくれない。
悲しいはずだし寂しいはずなのに
こうして頭を撫でられるとどうでもいいやって思ってしまう
名前を聞いた時もそうだった
本当に行っちゃうんだ
次いつ会えるか分からないのに
おーかみくんはそれでもいいんだ
私は全然良くないのに
ぼそっと最後に呟いておーかみくんは走って行った。
大きな背中に叫んでも振り向いてくれなかった
まだ人が疎らな朝に私は1人だけ取り残された気分
ううん。取り残されてるんだ
今日は仕事がない日
これから何して過ごそうかな
走りながら何度もそう思ったし呟いてみたりもした
俺は恋なんか出来ひん
ごめんあなた
俺は君に好きと言える日が来るんやろか
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ご無沙汰でした(ง '-' )ง
本日私事ながら誕生日を迎えました時雨。です
突然なんですが交換宣伝とかしませんか?🌧
コメント待ってまーす
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。