そのまま私達は学校に向かった。
ガラッ
廊下に居たのは大好きな青井 圭先生。
私達が挨拶をすると、先生は爽やかな笑顔で返してくれた。
つい嬉しくて頬が緩む。
その時に何故か美月の顔が曇ったように思えた。
と言うと今まで静かだった美月が
と、手を引っ張り出した。
そう言っても彼は気にせず走り出した。
タッタッタッ
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美月は手を繋いで走っていたが階段についてスピードが下がった。
私が問いかけると自信満々にそう放った。
いきなり変な事を言うのでつい驚いてしまった。
すると
と、彼は朝の様な嘲笑いをまたしてきた。
自分でも認めてはいたが後輩に言われるとむかつく…
本当に、むかつく奴…!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。