第3話

【理想】
32
2020/09/20 07:41
そのまま私達は学校に向かった。
ガラッ
廊下に居たのは大好きな青井 圭先生。
高橋 結
おはようございます!
美月 歩
おっはようございまーっす!
青井 圭
おぉ、宇佐美、美月。おはよう。
私達が挨拶をすると、先生は爽やかな笑顔で返してくれた。
つい嬉しくて頬が緩む。
美月 歩
その時に何故か美月の顔が曇ったように思えた。
高橋 結
先生もこれから教室いくんですか?
青井 圭
いや、俺はまだ来てない生徒を待たなきゃだからな。
高橋 結
そ、そうですか…
と言うと今まで静かだった美月が
美月 歩
それじゃあ先輩!早く教室行きましょ?
と、手を引っ張り出した。
高橋 結
え、ちょ…
美月 歩
それじゃあ先生また後でー!
高橋 結
まっ、貴方学年すら違うでしょー!?
そう言っても彼は気にせず走り出した。
美月 歩
いいからいいからー!
タッタッタッ
_______________
青井 圭
…どうしたあいつ?
_______________
高橋 結
はぁっ…はぁっ…!
美月は手を繋いで走っていたが階段についてスピードが下がった。
美月 歩
え、先輩もう疲れたの?やっぱりおばさ…
高橋 結
それ以上言ったら殴るわよ?
美月 歩
先輩怖いーっ!
高橋 結
ストーカーが何言ってんの。
美月 歩
え?
高橋 結
はぁ…ていうか、どうして私に付きまとうの?
美月 歩
好きだからです!
私が問いかけると自信満々にそう放った。
高橋 結
ドヤ顔で言わないで。大体、私は青井先生が好きなの知ってるでしょ?そんな遊びで変に誤解されたくないの!
美月 歩
…確かに先生カッコイイですよね。
高橋 結
…?えぇ…
いきなり変な事を言うのでつい驚いてしまった。





すると
美月 歩
…でもいくら優しい先生でも先輩みたいな貧乳チビな子供は嫌だと思います。
と、彼は朝の様な嘲笑いをまたしてきた。
高橋 結
うっ…分かってるわよ!でも別にいいじゃない!クラスでは結構仲良い方なのよ!?可能性はあるかもしれないじゃない!
自分でも認めてはいたが後輩に言われるとむかつく…
美月 歩
ま、精々頑張ってくださいねー?








本当に、むかつく奴…!

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