ついに月曜日。私は土日、四六時中ずっと彼の事を考えていた。
正直まだ悩んでる。
私は先生が好き。でも、美月の真っ直ぐな思いを簡単に捨ててしまうのはと考えてしまう…
登校中。彼は家の前まで来なかった。だから一人で学校に向かった。
そう先生は笑った。
いつもなら先生を見るとすぐ元気になれる。
でも、今日は違うんだ。どこか息苦しい。
喉に何かが突っかえた様な感覚。
…思えば、美月と居る時が一番楽だった。
なんだかんだ笑ってた。
幸せだった。
…気付けば溺れていたんだ。彼に。
大好きなんだ。美月が…
返事はメールで放課後。校舎裏でと言われていた。
はっきり言えるかは分からないが、好きという事だけは伝えたい。
自分の声で。
_______________
放課後。急いで校舎裏に向かおうとしたが今日は運悪く日直な為
。日誌を書いて行かなければならない。
彼は朝倉 優。今日は同じ日直だ。
私は日誌を書いて朝倉君は黒板を消していた。
彼も事情を話せば許してくれるだろう。それにそこまで時間はかからない。
唐突な発言に驚く
彼がそう言いかけると
朝倉君はやっぱり優しい。よく教科書を見せてくれたり物を貸してくれたりする。
それに今、美月が朝倉君に耳打ちしてちるのが見えた。
なにかあったのだろうか。
_______________
ー先輩は俺のですから♪ー
_______________
私は朝倉君の告白なんて全く覚えていなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。