第5話

ゆめ
79
2021/04/01 06:59
もしも夢が覚めなければ…すがた僕を偽わらなくてもを変えずにいられた?
ほどけたあなたの指から消えていく温度…そこから血が溢れていく。僕の血を廻らせるのは誰の思い出?









僕が行くに相応しい場所を探しに行く。雨に濡れた廃線。煤けた病棟。並んだ送電塔。夕暮れのバス停。止まったままの観覧者。違う…どこも僕に相応しい場所じゃない。









1回学校へ行く。そこには誰もいない。誰かがいるような気がして後ろを向く。…確かここの机は…
愛花
愛花
あなたの机…
その机からは花が咲いてるように見える。その瞬間、頭にはあなたの声が聞こえる。しかし…
愛花
愛花
…やっぱ誰もいないよな…
最初から無かったみたいだ。

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