第57話

~煉獄先生の場合〜episode3
905
2020/04/10 20:44
ー煉獄先生sideー

昨日、あなたから告白された。

そこで俺はあなたにかなり酷い言葉を浴びせてしまった。

俺は、二十歳で教師になったばかりで、自分の風評を気にする、というのを拗らせてしまっていた。
(なまえ)
あなた
好きです!煉獄先生!
そうやって言うあなたは勇気を出して言ってくれたのだろう。

彼女あなたの顔は赤く紅潮していて、とても可愛らしい。

俺が後五年くらい遅く生まれていたらどれだけ良かったことか……。

残念ながら、『風評』というものがある限り、俺には恋愛は無理だ。

しかし、これまでずっと『済まないな!それは無理だ!』と、断ってきた告白だったが、この少女が不覚ながらも教師となってからずっと好きだったのだ。

これはどう対処すればいのか、かなり考えたものだ。

教師生徒あなたに手を出してはいけない。

最悪の場合捕まるし、解雇かいこの恐れもある。

そういう恋愛はさっさと『諦める』ことが一番だ。だが……

『諦める』が一番いいと思っていたのに、あなたは、そんな俺に『好き』と言ってくれる。

そこで俺はいい案を思いつく。

『女子の防波堤にする代わりに付き合う』という言い訳だ。

我ながら最低すぎる。

こんな歳になって、そんな幼稚なことを言うのは馬鹿げている。

それくらいは自覚している……。

しかしそうすれば、女子は寄ってこないし、あなたと付き合える。一石二鳥である。

つまりメリットだらけではあった。

他の教師からも、

俺の事を『女子を侍らせている変態教師』と考えられたら元も子もないからな。

そうなると、流石にあなたが可哀想だ。

俺も本当に想っているとはいえ、本人に『防波堤』宣言してしまっているので、意識されてないと苦悩することだろう。

どうすれば、本当のことを伝えられるのだろうか……?

続く
しのぶさん
しのぶさん
『文章ばかりですいません!』
少しはあなたさんを話させてあげてください。
『申し訳ございません!』
とりあえず次もよろしくお願いします。
『(スルーされて悲しい……)』

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