第52話

〜無一郎の場合〜episode8
1,380
2020/04/10 20:34
無一郎君
無一郎君
ふーん?君たちは女の子をこんなに痛めつけようとして何が楽しいの?
えっ、無一郎君!?なんでここに!?

しかも無一郎君、ごつい男の人の拳普通に私よりほっそい手で止めてるんですけど!?
(なまえ)
あなた
む、無一郎君っ!?ここは危険だよ!?
不良二人
不良二人
なんだよお前、邪魔しやがって!
女みたいな顔して生意気なんだよっ!
とか言い出した。

隣にいる無一郎君からすごい怒ってる気配がするんだけど……。
無一郎君
無一郎君
はっ、じゃあその『女みたいな奴』に手を止められてる一人のおじさんはどういうことなんだろうね?鍛錬し直して来たらどうかな?
不良B
不良B
こ、こいつ!許さねぇ!
A、もう殺してしまおうぜ!……A?
無一郎君
無一郎君
その人ならここに伸びてるからさ、
使い物にならないよ?
そうなのだ。

私もかなり(いやすごく)驚いたけど無一郎君はこの人が呑気に話している間にもう一人を失神させておいたのだ。

そういえば無一郎君は瞬発力に優れているとか噂で聞いたことがある。
不良B
不良B
ぐっ……クソッ覚えてろよ!
無一郎君
無一郎君
はいはい、バイバイ。
不良B
不良B
ちっ、クソチビがっ!
無一郎君
無一郎君
それなら君はクソデカだね、
心はクソチビっぽいけど。
めっちゃ煽ってるんだけど。
無一郎くん……。

それにしても……。
(なまえ)
あなた
こ、怖かったぁ〜。
私がそう呟いたら、
無一郎君
無一郎君
大丈夫!?怪我してない?
よかった……。心配したんだよ!?
と無一郎君にギュッと抱きしめられる。

さっきの煽りなどが嘘のようだ。

困惑したけど今回は本当に怖かったので無一郎君へ身を委ねる。
(なまえ)
あなた
……?
あれ?こんなこと前もあったような……?
そう考えていたら私は無一郎君に、
無一郎君
無一郎君
保育園の頃も、今も、あなたは無防備すぎるんだよ!だから保育園の頃も『誘拐』されたんじゃん!
と叱られた。

……えっ、誘拐……?

思い出したくない……と生理的に思ってしまう。でも、そうだ、あの時……
(なまえ)
あなた
思い……出した……。
そこで私の目の前が真っ暗になった……。
無一郎君の「あなた!?あなた!?」という声が聞こえた。

ごめんね……。無一郎君_______________。

続く
しのぶさん
しのぶさん
こういう記憶なくすタイプ、書いてなかったので……書いてみようと思ったらしいですよ♪続きます!よろしくお願いしますね♪

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