第56話

〜煉獄先生の場合〜episode2
989
2020/04/08 08:12
ー次の日ー
(なまえ)
あなた
煉獄先生!おはようございます!
そう言って私は笑いかけながら煉獄先生の元へと行く。
煉獄先生
煉獄先生
おはよう、あなた!
と負けずと彼も返事をする。

昨日のことが嘘みたいで、複雑な気持ちになってしまうけど、少しは意識してくれてるのかな……?

そんなことを考えていたら、私と一緒に登校していた友達から
友達
友達
やけに仲良いね?煉獄先生の人気ぶり知ってるでしょ?ほら、いっぱい女子が。
そう現実を突きつけてこられた。

ぐっ、おっしゃる通りです……。

まぁ、でもっ私は(防波堤用のではあるが)ちゃんと彼女だものっ!

先生公認だよ!OKされたんだからーー!

そうやって膨れていたら、
煉獄先生
煉獄先生
済まないな、みんな!はっきり言っておこう!俺はあなたのことが特別な意味で好きだから、悪いが、くっついてこないでくれると助かる!
女子達
女子達
!?
私は顔が真っ赤になった。

上辺でもそうやって言われると嬉しくなってしまう。

女子は「いやぁーーーー!」の嵐だけど、別にいいもん。

刹那せつなだけの『好き』だと分かっていても、私にとってはすごく幸せなんだから。
友達
友達
す、すごいね、あなた。
どうやってガードが固い煉獄先生をたぶらかしたの?
(なまえ)
あなた
ふふっ、秘密〜♪
とりあえず真実は虚しくなるから黙っておこうかな。
(なまえ)
あなた
煉獄先生〜!私も好きですよ〜!
普段は確実に出さないような大きい声で返事をすると、煉獄先生は女子に囲まれていて、顔は見えなかったけど、
煉獄先生
煉獄先生
ありがとう!
そう律儀に返してくれる。

やっぱり嘘だと知ってても幸せだな。

煉獄先生は女子に囲まれながらも顔は真っ赤になっていたとか……いなかったとか……?

続く
しのぶさん
しのぶさん
『刹那って語呂素敵ですよね!ね!』そんなことを私に聞かれても分かりませんよ……。まぁ、次もよろしくお願いします!

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