第46話

〜無一郎の場合〜episode2
1,596
2020/04/03 10:21
担当にはならないだろう、そう思っていたのに……。

何故か今、時透無一郎君と同じ班になってしまっていた。

理由は、五分前……。

ー五分前ー

きゃあきゃあ女子に言われまくって注目を集めまくっている時透兄弟の一人、無一郎君は悲鳴嶼先生の所へと向かい、こんなことを言う。
無一郎君
無一郎君
ねぇ、悲鳴嶼さん、班の人は名指しとか有りなんですか?
女子がどよめく。

一体誰と一緒の班になりたいんだろう。

しかもなんで悲鳴嶼先生を『さん』呼びなんだろう。
悲鳴嶼先生
悲鳴嶼先生
別に仲が良い先輩がいる場合、原則名指しでもいいと言われている。あと時透、生徒は教師には『先生』と呼びなさい。
と注意されている。

無一郎君がもしかしたら私を名指ししてくれる……?と女子が考える状況のため、女子の目は無一郎君をガン見して『ぜひ私を!!』と物語っている。

しかし次の言葉で私の思考は停止することとなる。
無一郎君
無一郎君
ふーん、そうなんだ。じゃああなた先輩の班がいいなぁ?
と無一郎君は呟く。

それを聞いた有一郎君はポカンとしている。
(もちろん私もだけど。)
有一郎君
有一郎君
名指しとか……そんなの有りかよ!?
(なまえ)
あなた
!?
炭治郎
炭治郎
時透無一郎君だっけ……?あなたさん、名指しされてるみたいですよ?
竈門君は私に話しかけ、
善逸
善逸
あなたちゃん!あの子誰?知ってるの!?
善逸君は奇声を上げて叫び、
伊之助
伊之助
お前呼ばれてるみたいだぜ?
嘴平君は意外と冷静な顔で言う。
(なまえ)
あなた
でっでもなんで……?
ええ!?なんで私?話したこと無かったはずなのに……。
女子達
女子達
!?
女子達の目線はこちらに集まる。

でも、みんなは文句を言えない。
私の班はさっき話していた通り、三人の人気者がいる。

それは皆さんお分かりだろう竈門君、善逸君、嘴平君の三人だ。

無一郎君はこの三人の誰かを知っているのだろうか。見たところ三人は無一郎君のことを知らないようで、困惑している。

しかもみんな、よく考えて!?名指しで呼ばれたの私だよ?なんで私なの〜〜!?

無一郎君はこちらを見てニコニコしている。

会ったこと、ありましたっけ……?

続く
しのぶさん
しのぶさん
こういうことあると焦っちゃいますよね〜。『私もよく叔父とかの関係の人わかんなくなっちゃいます』って作者も言ってます。次回もよろしくです♪

プリ小説オーディオドラマ