第45話

〜無一郎の場合〜episode1
1,804
2020/04/01 08:57
今日は中等部が高等部へと見学に来る日だ。

中等部の校舎は隣接しており、行事は大体合同で行われていたけど、私はあまり中等部と関わりがなかったので、今日を楽しみにしていた。
(なまえ)
あなた
誰か知ってる人いないかなぁ……。
と考えていたら、中等部の子達が来たようで、
女子達
女子達
きゃああああ♡
女子達の黄色い歓声が聞こえた。えっ、今年誰かかっこいい子いたっけ……?

女の子なら近所のパン屋の息子、竈門炭治郎君の妹の竈門禰豆子ちゃんと、ミステリアスで可愛いと人気の真菰ちゃんくらいしか知らない。
女子A
女子A
見て、時透ツインズよ!
……時透?もしかしてうちの学園の将棋部所属の『プロ棋士間近!イケメンツインズ特集』で取り上げられてた子たち?

丁度歯磨きしてて顔は見てなかったけどZ●Pで朝流れてたはず……。

私もちらっと女子と女子の間からその二人を覗き込む。

初めて見た時透兄弟は中性的なかわいらしいお人形さんのような外見をしていた。

一人は気が強そうでムスッとしている。もう一人は優しそうで雰囲気がおっとりとしていて虚空を見つめている。
女子達
女子達
それにしてもそっくりよね、あの二人〜♡
そう、驚いたのはその二人の容姿がまるで同じという点だ。

表情で見分けないと多分どっちがどっちか分からない気がする。

それにしても……。
(なまえ)
あなた
かっ、かわいい……。
その二人はやけに顔面偏差値が異常に高いのだ。

気づくとそう呟いていて、それを聞いた隣の友達が、
友達
友達
そうだよね!あの子たち相当かわいいもんね!分かるよ!あぁ、見学案内班、同じにならないかなっあの二人〜♡
そうなのだ。

見学には高等部一年生の班に適当に中等部の子たちが入れられるようだった。

まぁあの二人は私にとっては雲の上の存在だから担当にはならないだろうな。
続く
しのぶさん
しのぶさん
『無一郎くん編スタートです。今回説明だけで終わって申し訳ないです……。』だそうです。次も頑張るらしいのでよろしくお願いします。

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