護衛用の車が止まってあると思われる駐車場へ着いた
護衛用に使うそれらしい車は1台だけ。
真っ赤なスポーツカー
普段乗れないような珍しい車に声をあげる千束。
任務重視で目立つことを恐れるたきな。
本当にこのスポーツカーに乗って護衛するのか…
ちょっと不安に思ったその時、車が走ると思えない方向から一つの車が飛び出してきた
ウォールナットが合言葉のようなものを発して私達を車の中へ誘導する
スーパーカーが乗れないことに千束駄々をこねている…
ウォールナットは変な着ぐるみを着ている。
いや普通にこっちの方が目立つでしょ…
…間違えた
吉松さんが海外へ行った話を聞いていた時も千束は羨ましそうにしていたな
戸籍が無い…
つまりはいつ消えても問題ない…ということ
いくら強力なDAでも、私たちはただの捨て駒にしか過ぎない
海外へ行くのも、結婚も、「普通」の生活さえ出来ないまま終わるんだろうな
呑気に色んな事を考えていたら、事態は急変。
ロボ太…ウォールナットとは別のハッカーだろうな。
ハッカー内でもライバルだったり敵対だったりあるのだろうか。
そんなことはお構い無しに乗っ取られた車はどんどん加速する
車のバックミラーに映るのは、恐らくウォールナットの護衛を邪魔しようとしているやつのドローン。
あれで車を乗っ取っているのか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!