第31話

story 28 🥂✨
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2022/11/30 09:51





不破さんが私にお財布を届けに来てくれた日から、2週間ほど経った。












あの後お兄ちゃんには、





「あいつ彼氏だろ。」





「ちゃんと稼げてる?
 あなたの下の名前のこと養えるくらい金あんの?」




「結婚いつなんだよ。」



















なんて、的外れな質問ばかり。











だから、

そもそも付き合ってないし。

あっちは私のこと好きじゃないんだってば。



















そう、お兄ちゃんに言う度に、

そっか、不破さんは私のこと、好きじゃないんだもんね、笑笑

って、1人で勝手に落ち込む。




























しばらく会ってないなぁ。















寂しい、な…












































s.
s.
なにぼーっとしてんの。





(なまえ)
あなた
え、っ?いや、別に、?






s.
s.
とぼけんな。
なに考えてたんだよ〜?







(なまえ)
あなた
…、











(なまえ)
あなた
会いたいな、って






s.
s.
あいつに?






(なまえ)
あなた
うん…






s.
s.
行けば?
 





(なまえ)
あなた
っ、
いや、だめだよ!
もう行かないって言っちゃったもん






s.
s.
だから、お前真面目すぎ。
会いたいなら会いに行けよ。





(なまえ)
あなた
うーん…







s.
s.
ほら早く行った行った〜
はやくしないと他の子に
とられるぞ〜?


(なまえ)
あなた
え!!それはやだ!!


s.
s.
んじゃ、
行ってらっしゃい。














半ば強引にお兄ちゃんに背中を押され、私は自分のマンションの一室から出される。










もう、後戻りは出来そうにない。


























うん、行かなきゃ。






























私は、走り出していた。






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