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第13話

スニョン×ウジ 媚薬⑤
『今日の午後空いてる時間に話があります。』


ディノから来たこのカトクを見た時
すっぽかしてやりたいと思った。


ジフンには今日は無しと伝えて
放課後を待たずにディノの空いている時間に
学校を抜けて待ち合わせ場所に向かう。


待ち合わせたのは
話が聞かれないようにと
個室のあるお店へ。


そこに入ってディノの顔を見て
俺は思わずため息を漏らした。
ディノ
ディノ
…あの時のことはどういうことですか?
スニョン
スニョン
どういうことって、どういう意味で?
俺が悠々と水を飲む姿に
ディノが苛々しているのが分かる。


俺があえて茶化すのは
兄と縁を切れという言葉を言いやすくしてやるためだ。
ディノ
ディノ
ジフニヒョンと
…あんな場所でなにをしていたの?
スニョン
スニョン
野暮なこと聞くね
ディノ
ディノ
茶化さないで下さい!
バンッとテーブルを叩いて怒りを抑えている。
ディノ
ディノ
ジフニヒョンとは
どうゆう関係なんですか!?
スニョン
スニョン
俺の持ってた薬を飲んで
ジフナが乱れて俺がジフナを強姦した
んで、その時のを写真にとって脅して
肉体関係を続けてるって感じかな?
そう言って俺は写真とネガをディノに渡した。


それを灰皿の上でディノが火をつける。


そこまで兄のために怒れるなんて素晴らしいね。
ディノ
ディノ
もう二度とジフニヒョンに関わらないで
そう言って俺が飲んでいた水を頭にぶっ掛けた。


ディノは飲んでもいない珈琲代を置いて
お店からかっこよく出て行った。
スニョン
スニョン
…はぁ
詰まっていた息を
思いっきり吐くと俺は背もたれに身を任せる。



これで終わりだ…何もかも



後はジフンと会う前のチャラ男に戻るだけ。


初めての本気の恋が破れたようで
情けなく俺の目には涙が溜まっていた。


『放課後 保健室で話あるから』


セックス以外の内容の手紙をまわしたのが初めてだった。


俺らしくなくて
この手紙をまわすのにかなりてこずってしまった。


放課後なんか来なければいいのに…


そう思いながら俺は目尻を指で強く押した。
ジフン
ジフン
…話って何?
いつもと違う内容での手紙に戸惑ってるようだった。


俺はシナリオ通りにいくように祈る。
スニョン
スニョン
…お互い嬉しい話だよ
この関係を終わりにする
ジフン
ジフン
え?しゃ、写真は?
適等に持ってきたネガをポケットからだし
用意していたライターで火をつける。


それを保健室のゴムの床の上に
落とし足で踏んで火を消す。
ジフン
ジフン
…何で?
今まで引きずっておいて…
こっちは体が慣れちゃってるんだけど?
スニョン
スニョン
好きな奴が出来た
その言葉にジフンの体が揺れた気がした。


…俺のことで
気を惑わすことなんてあるわけないのに、な。
ジフン
ジフン
…嘘、だろ?
スニョン
スニョン
本当だよ
証拠でも見たいって事?
ジフンが黙り込む。

俺は胸がズキズキするのを抑えてジフンを見ている。
ジフン
ジフン
証拠見せてよ
こっちは納得いかない
自由になれるというのに引かないジフンを見て
少しは望みがあるのでは…と決心が鈍る。
スニョン
スニョン
バッサリと切られたいなら証拠見せようか?
そう言ってガラッと
俺の後ろの窓を開けたのは保険医のジョンハン。


ジフンが驚いている。


俺はジョンハンにもしもの時のために頼んでいた。


ジョンハンが冷ややかな目でジフンを見て
俺の首に手を掛け接吻をする。


ジフンに見えるように舌を絡ませ合う。


ふと、ジフンの顔を見ると涙目になっている。


見ていたのに気がついたのか
ジフンが顔を隠すように後ろを向き
そのまま戸をあけて出て行った。


途端にはぁと詰めてた息を吐く。
ジョンハン
ジョンハン
ホントにあれでよかったのか?
実はジョンハンは
俺の従兄弟で兄弟的な感覚しか抱いていない。


ジョンハンもだろう。
スニョン
スニョン
ああするしかなかったんだよ
ジョンハン
ジョンハン
俺にはお互いに
傷付きあっただけ
にしか見えないがな
ぽん、と頭に触れる手に錯覚か
心が少しだけ癒された気がした。



あれ以来ジフンと俺は一言も口を聞いていない。


周りがどうかしたのか?


と聞くくらい不自然だったらしい。


だが、けじめとして接するわけにはいかないのだ。


でも正直、精神的にまいってしまった。


ジフンと同じ空間にいる事さえ辛く感じる。
スニョン
スニョン
はぁ…しんど
つい言葉に出してしまった。
ウォヌ
ウォヌ
じゃぁ、保健室行けよ
隣の席のウォヌが突っ込んでくる。


精神的にまいってるだけなんだけどね…
スニョン
スニョン
保健室行ってくる
ウォヌ
ウォヌ
マジで?そんなにしんどいのか
スニョン
スニョン
吐きそぉー
茶化して言うと仮病だろーとウォヌがからかう。
スニョン
スニョン
先生に言っといて
ウォヌ
ウォヌ
げ、次科学じゃん
小テストあるのに行くんだー?
スニョン
スニョン
小テストあるから行くんだろ?
そう笑いながら立ち上がり教室を出ようとした。
ウォヌ
ウォヌ
1人で大丈夫か?
スニョン
スニョン
平気だって
そういって振り向いたときにうっかりジフンと目が合う。


別に保健室に如何わしいこと
しにいくわけじゃないんだからそんな目で見るなよ…


言い訳をするように俺は
ジフンと合ってしまった視線を
振りほどくように目線を逸らしウォヌに手を振った。
スニョン
スニョン
ハニヒョン、ベッド貸して
ジョンハン
ジョンハン
わ!?の、ノックぐらいしろ!
スニョン
スニョン
保健室でなんでノックなんか…あぁ?
ふとジョンハンの顔を見ると赤く頬が染まっている。
スニョン
スニョン
何をしてたの?
呆れてものも言えなくなる。


誰かは聞かないが生徒に手を出したか出されたか。


珍しく人の少ない保健室の様子を見ると
他の生徒はこいつらの様子を見て
見てられなくなって出てったかな?



保健室ってサボりにみんな使うんだから慎めよなぁ…

放課後はガラガラだけど



ジョンハンが相手の頭を枕にぼすんと押し付けた。


顔は見えないが生徒っぽい。
スニョン
スニョン
仮にも教師なんだから気をつけろよ
はぁ、と呆れながら言う。
ジョンハン
ジョンハン
疲れた顔してるな
ジッとジョンハンが俺の顔を見て言った。
スニョン
スニョン
…まぁね、ベッド貸してよ
ジョンハン
ジョンハン
スニョン
スニョン
スニョン
なに?畏まって名前呼ぶなよ
ジョンハン
ジョンハン
…鳥を逃がしたことを後悔してる?
鳥…ジフンのことだよな。
スニョン
スニョン
…そうするしかなかったんだよ、何で?
ジフンを俺が縛る権利も無いし縛るための道具ももうない。
ジョンハン
ジョンハン
果たして鳥は
本当に自由を求めてたのかって思ってさ
キョトンとしてるとフッと笑って
俺の頭をくしゃくしゃになるほど乱暴に撫で元気付ける。
ジョンハン
ジョンハン
まだ行けるよ
頑張れって若いんだから
スニョン
スニョン
さんきゅ
と言って笑うと
ジョンハン
ジョンハン
無理すんな
って言われてしまった。


-続く-