スニョンはそう言って
俺のペニスを指で軽くピン、と弾いた。
その途端
俺の背筋にゾクゾクといけない快感が走る。
俺はこの時完全に快感に飲まれていた。
意識の隅で俺はふと考えていた。
なんでスニョンとこんなことしてんだっけ…?
事の始まりは保健室での出来事だった。
俺達は高校に入ってすぐに仲良くなったんだ。
あの時はまさかこんなことになるなんて
思ってなかったからスニョンを信用してたし
スニョンだってあの時は
まさか俺を脅迫する気なんてなかっただろう。
しかし、俺を脅す理由がわからない。
保健委員のスニョンだから保険室にいると思ったがいない。
俺は机の上にあったスニョンの鞄の中に
頭痛薬と書いた箱を見つけた。
独り言をぽつりと言い
薬の箱に書いてある説明通
3錠手に取り口に放り込んだ。
……おかしい
なにがって俺の体が
全身がほてったような
むずがゆいような変な感じがする。
おまけに、その…ペニスが半立ち状態
だるくてベッドを借りようと思い
隣にあるカーテンを開いた。
ベッドはほぼ満員だが一つは空いてる様なものだった。
そのベッドに寝ていたのはスニョンだった。
…………ヤバイ
いくらニブチンな俺だって
ここまで酷い状態はおかしいと気付く。
息は意識的にしなければ息をしずらく
顔も体もびっしりと汗をかきまぶたが熱い。
とどめにペニスは完全に立ち
精液を溢しているのかヌルヌルし
下着が擦れるだけでビクビクと腰が痙攣する。
スニョンに聞きたいが
この状態を見られるのは正直恥ずかしいから困る。
はふはふと不規則に俺自身の乱れた息の音が聞こえる。
俺は我慢しきれず隣にスニョンがいるのに自慰をした。
もう俺が飲んだ薬が何か分かった。
媚薬だ
それが分かるとさらに感じた。
感じるのは仕方がないと思っているからだろう。
どさっと俺の上にスニョンが乗ってきた。
俺は急いで下着に手についた精液を擦り付けた。
息が荒くなっていて
スニョンはあやしく思っているだろう。
だが薬の効果がきれるまでは
勝手に薬を飲んだことは内緒だ。
不意に名前を呼ばれてドキッとした。
スニョンはそう言って俺の髪をかきあげた。
ビクリと体か微かにはね上がった。
すごく敏感になっていた。
ギクッと体がこわばった。
スニョンは俺の反応を見てため息を吐いた。
俺は話をするために息を整えようとした。
自慰していたからズボンのファスナーは開いていて
スニョンは俺のズボンを下着ごと下ろした。
俺は焦って股間を隠そうとしたが
スニョンは俺の両腕共片手でひとまとめでくくった。
スニョンはそう言って
俺のペニスを軽く握りそして上下にしごいた。
快感のせいでまともに喋れない。
それどころか媚薬のせいか
以上に我慢が出来なくすぐに出てしまった。
スニョンは指についたそれを舐め
ひやかすように俺に言った。
はあはあ、と俺は息をきらせていた。
スニョンは俺の質問に答えた。
そう言って俺の口に
柔らかい物が当たったかと
次の瞬間
肉の塊が俺の口の中を掻きまわした。
それがスニョンの舌だとすぐに気付いた。
スニョンのと俺のとが
混じった唾液を無意識にコクンと飲んだ。
さっき放ったものを俺の中に指で濡らすためにいれる。
イったばかりだというのにもう俺は勃起してる。
スニョンが俺の様子を見てふっと笑う。
なぜ笑う?
失礼な奴だ
心が痛んだ
馬鹿にされてるんだ…
スニョンは俺がそう言っているのに無視して指を動かした。
突然、体にびりびりと快感が電流のように流れる。
てか…後ろ慣らすってことは最後まで…するの、か?
そう考えると俺は
性感なのか悪寒なのかゾクリと震えた。
ぽたぽたと雫を垂らしているのがなんともいやらしく
後ろを弄られて勃起しているのが情けなく…
媚薬のせいか痛みもほとんど感じない。
俺は何を口走っているのかわからなかったが
何かがほしいと思った。
俺を充たしてくれる何かが…
するとスニョンは俺の中から指をずるりと引き抜いた。
俺は喪失感を感じた。
次の瞬間、俺のそこに
スニョンの熱いモノがあてられた。
どくん、と心臓が高鳴る音が聞こえた。
俺は…これを求めてるの、か?
次の瞬間、ズッと肉を裂くように俺の中に入ってくる。
そう言われて俺は
無意識に息を詰めていたことを知った。
はぁ…、とゆっくりと息を吐くと
なんだか頭が冷静になってくるような感覚を感じる。
ずくずくとした痛みも感じたが…
中が充たされているという変な満足感を感じた。
俺の様子を見ながらスニョンが動いた。
スニョンが思い切り突き上げてくる。
びゅくびゅくと俺は射精して意識を手放す。
俺は初めてだというのに
…媚薬のせいかもしれないがすぐにイってしまった。
それ以来
俺はスニョンと距離をとろうとした。
でも、それをスニョンは許さなかったのだ。
1週間とたたないうちに俺は…
-続く-?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!