第63話

62話
32,218
2021/08/01 12:29
マイキー君の家は道場だった。



どうりで昨日一蹴りで男子を吹っ飛ばしたはずだ。威力が違う。
マイキー
マイキー
ただいまー
(なまえ)
あなた
お…おじゃまします。
男の子の家は人生で2回目だから、少し緊張する。
???
おー、おかえり万次郎。
???
おかえりマイキー…って
すると結構年上の男性と、同い年くらいの女の子が出迎えてくれた。
マイキー
マイキー
あれが兄貴の真一郎で、コッチが妹のエマ
そう説明してくれた。真一郎と呼ばれた人の視線が少し痛い。
真一郎
真一郎
…へぇ、誰のカノジョ?
意味のわからないことを言ってきた。
マイキー
マイキー
誰のカノジョでもねぇよ。
(なまえ)
あなた
えっと、五条あなたです。よろしくお願いします。
真一郎
真一郎
あぁ、よろしくな。
お兄さんか、何となく顔が似てる気がする。特に目が。



今度は女の子の方を向く。



…何だろ、申し訳ないけどあまり似てない気がする…



頭を下げて挨拶しようとした。
(なまえ)
あなた
妹さんも、よろし……
エマ
エマ
ちょっとマイキー!!
すると声をかき消される。
マイキー
マイキー
えっ?
エマ
エマ
何女の子にケガさせてんのよ!!
とマイキー君を怒り始めた。
(なまえ)
あなた
いやえっと…これは不可抗力というか…
あわてて止めようとすると、いきなりエマちゃんに手を掴まれた。
エマ
エマ
あなたちゃんね!私はエマ!
(なまえ)
あなた
あ、えっと…エマちゃん、これからよろしくお願いします…
エマ
エマ
そんな固くならないでイイよ!ほら、早く手当てしないと!コッチ来て!
(なまえ)
あなた
わっ…!

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