第100話

99話
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2021/08/03 12:59
五条悟
五条悟
アンタもだ。当主の僕がする事にいちいち口を出すな、"前"当主。
父親
…っ


…これが当主としての兄の顔。



さっきと、全然雰囲気が違う。



言っていることは横暴きわまりないが、実際今この家の主力は兄。



兄がいなければ、この家はお終いなのだ。

五条悟
五条悟
さて…と
兄の雰囲気が元に戻る。
五条悟
五条悟
あなた、自分には使えないと思ってる?
(なまえ)
あなた
…そりゃあ、まあ。
だって呪具に認められないといけないんでしょ?



自分呪術師としてそんな魅力的じゃないと思うけど。



自分の呪力量もよくわからないし。
五条悟
五条悟
降魔はあなたに惹かれてる。
(なまえ)
あなた
え?
五条悟
五条悟
僕の眼が特別なのは知ってるだろ?降魔の呪力は、確かにあなたに向いてる。
何で私に…?



不思議に思いながら降魔を持ち上げる。振り回すには丁度いい重さだった。
五条悟
五条悟
扱いやすそうな重さだろ?
(なまえ)
あなた
はい。
MOB
なにっ…!?
なぜか周囲のおっさんおばさん達が騒ぎ始める。



戸惑っている私の姿を見て、兄が面白そうに笑った。
五条悟
五条悟
降魔は認めた主人の為に、主人が扱いやすいよう重さを変えるんだ。
えっ、スゴこれ。
(なまえ)
あなた
…てことは……
五条悟
五条悟
そ。認められてるね。
五条悟
五条悟
……そのうち鞘から抜けるようになるよ
え?今抜けないの?
五条悟
五条悟
呪力があと少しいるね。
(なまえ)
あなた
え?でも呪力は増えないんじゃ…
五条悟
五条悟
そうだけどね、普通は。…じゃああなたが降魔を扱えるようになる前に……
「よいしょ。」と言って立ち上がる。



そして私にニコッと笑って言った。











五条悟
五条悟
手合わせしようか、あなた。
(なまえ)
あなた
え?





刹那、遠くにいたはずの兄が目の前に現れた。

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