ドラ…ケンっ…
私は地面に這いつくばりながらドラケンの元へ向かう。
呼びかけてもドラケンは返事しない。
気絶…してる、で良いかな。
っ…
あーヤバ、血止まんね。
反転術式をやろうとしても、やはり上手くいかない。
マジーな…
今は携帯も持ってない。邪魔になると思って家に置いて来た。
しかもこんな抗争の中、自分たちに気づく人は…
ドラケン君!!あなたさんッ!!
いた。
あータケミっち、アンタ神か。
よく気づいたな。
喋っちゃダメっす!
死んじゃいますよッ!!?
あー、それは困るなー。私まだみんなといたいし。
そう言いながら仰向けになる。
…ヤベェ、意識飛びそう。
少し目を閉じる。
…あなたさん?あなたさんっ!?ドラケン君ッ!!
どうした!?タケミっち!!
ドラケン君が…あなたさんが……
刺されたッ!!!
目を開いてマイキーの方を見る。
どけっ!!通せバカッ!!
マイキーが足止めしてくる愛美愛主をボコして、必死にこちらに来ようとする。
…ハハッ…そんな顔しないの。
!あなたさんッ!!
心配しなくても、私は死なない。
"肉体強化"
呪力で肉体を強化させる。
これで少しでもケガに耐性がつけば良いけど…
タケミっち!!!
!!
ケンチンとあなたを頼む!!!
隣を見ると、ドラケンは意識がないままだ。
…タケミっち
は、はい!!
ドラケン運んであげて。私は歩けるから。
そう言って無理やり立ち上がる。
でも!!無茶ですよッ!!
……タケミっち。……今誰も手外せないでしょ?…私が歩けるうちに……行こ。
っ!…はい!
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