第155話

154話
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2021/08/21 16:22
家入硝子
家入硝子
必要な物はアイツが揃えてるよ。私は医務室にいるから、何かあったら来な。
(なまえ)
あなた
…ありがとうございます。

兄に引きずられ、怪我してしまった足を家入さんが反転術式で治療してくれた。



その後、私が過ごす寮の部屋へと案内してくれた。



家入さんがドアを閉めた後、部屋を見渡す。するといつ持って来たのか、部屋の隅に降魔が置いてあった。



最近は鞘から抜こうとしなかったけど…



降魔の元へ歩き、手に取って鞘から抜こうとする。



すると今まで抜けなかった刃は何の抵抗もなく抜けた。
(なまえ)
あなた
……

それはまるで、私は呪術師だと言われているようだった。



口を噛み締める。降魔を鞘へ戻すと、そのまま壁に投げつけた。
(なまえ)
あなた
…っ……!…クソっ…
(なまえ)
あなた
マイキー…っ!!みんなっ……ぅっ…

涙がとめどなく溢れてくる。



その場に座り込み、声を上げて泣いた。


_____



あなたの部屋から少し離れた廊下。



そこにはあなたの様子を伺いに来た伏黒達がいた。

あなたの泣き声が皆の耳に響き、顔を顰める。

真希
真希
……胸糞悪ぃ
狗巻棘
狗巻棘
しゃけ…
パンダ
パンダ
どうにかしてやれないもんかね…
伏黒恵
伏黒恵
……
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
…私、あそこまでクズだと思わなかったわ

_______________






これ交流会前なので、悠仁がいません!

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