貸してもらったドライヤーで髪を乾かす。
2人に手を引かれてついて行くと、テーブルにご飯が並べてあった。
ここ!ここ!っと2人が引いてくれた椅子に座る。
人が作ったごはん。久しぶりだ。
なぜか緊張しながら口へ運ぶ。
その後は夢中で食べた。
スゴいなタカちゃん…自分の料理より何十倍も美味しい。
美味しかった…と余韻に浸っていると、
とルナちゃんに話しかけられた。しゃがんで目線を合わせる。
ドクンッと心配が跳ねた。
そう答えると2人は私の背中に手を置いた。
そして、
と言い、手をバッと背中から離した。
2人がそう言いながら笑う。
それにフッと笑って、2人の頭を撫でた。
すると2人は少しボーッとした後に抱きついてきた。
この時から2人の美人好きが始まったとか始まっていないとか…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。