第75話

74話
31,253
2021/08/02 08:46
マイキー
マイキー
ねえねえケンチン?
ドラケン
ドラケン
あ!?そのアダ名で呼ぶんじゃねーよマイキー
マイキーは自分の手のひらを見せて、
マイキー
マイキー
どら焼きなくなっちゃった
と全く場の空気を読めてない発言をした。
(なまえ)
あなた
あ、じゃあ最後のひと口食べる?
マイキー
マイキー
え!?イイの!?ありがとうあなたのニックネーム!
するとマイキーは私の手から直接パクッと食べた。
(なまえ)
あなた
どーいたしましてー?
???
なんだあいつ?
???
場の空気、全然読めてねぇ
だよね〜。
???
うらやましい…
それは知らん。



そしてその瞬間、ギャラリーの不良達が一斉に頭を下げた。



そのど真ん中を私達は歩いて行く。
不良1
総長!!お疲れ様です!!
不良たち
お疲れ様です!!
不良たち
お疲れ様ですっ!
不良たち
お疲れ様です!!!
不良たち
お疲れ様です!総長!!!
???
無敵の"マイキー"、東卍のボスだ!!!
さっき見事な説明をかました不良がそう言った。



あ、知らなかったのね?
赤石
マ…マ…佐野君!俺…3番隊の特攻をやってます!赤石っす!
マイキーが通りかかった瞬間、自己紹介してきた奴がいた。



だがマイキーは当然シカトして通り過ぎる。
赤石
うっ
(なまえ)
あなた
邪魔ー
赤石
(なまえ)
あなた
マイキーは興味ない奴とは喋んないの。わかったらそこ退いて。
赤石
す、すす、すいません…!
ドラケン
ドラケン
おいあなた、あんま話しかけてやるな
ドラケンにグイッと引っ張られてそう言われた。
(なまえ)
あなた
何で?
ドラケン
ドラケン
マイキーがキレるだろ。
(なまえ)
あなた
ゲッ、それは勘弁。
前に一度、みんなと遊ぶために待ち合わせ場所で待っていると、高校生っぽい男子数人に言い寄られたことがあった。



何度断ってもしつこく、最終的に手を掴まれて連れて行かれそうになっているところで、丁度マイキー達が来た。



その後と言ったらもう恐ろしかった。



あれからマイキーは私がむやみに1人になったり、見知らぬ男子に声をかけたり、かけられることを嫌がってる。



過保護が過ぎないか?

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