愛美愛主は突然のことにしばらくの間放心状態だったが、次の瞬間には驚愕の声を上げた。
マイキーは鋭い目付きで愛美愛主を睨む。
もちろんマイキーに挑むヤツなんて出てくるわけがなかった。
マイキーは困ったような笑顔を向けて言ってきた。
そんなマイキーにため息を着いた後、ドラケンも笑って答える。
そんな会話をしていると、長内が割れた瓶を持ってマイキーを襲おうとしているのが視界に入った。
急いでドラケンがマイキーを背中に庇い、私は長内の手目掛けて足を振り上げる。
私の足は長内の持っていた瓶を蹴り上げ、瓶は空中を高く飛び、地面に落ちて割れた。
ドラケンは長内を捕まえて腹に蹴りを入れ、これ以上動けないようにした。
そう言うとドラケンは周りの愛美愛主たちを睨み回しながら言った。
愛美愛主はそれを聞いて後ずさる。
ドラケンが言い切ったその時、警察のサイレンが響き始めた。
愛美愛主の連中は、失神している長内を置いて逃げようとする。
ため息を着いて、私もパーくんに手を貸そうとパーくんの方へ足を向ける。
そしてパーくんが手に持っている物を見て、思わず目を見開いて固まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。