道場の扉がガラガラッと音をたてて開いた。
両サイドにいたエマとヒナちゃんが私に抱き着いてくる。
道場のど真ん中に座っていたマイキーは立ち上がると、兄の前に立った。
こちらを見た兄と目が合う。
2人は道場に入るとお互い向かい合う。マイキーは兄を睨み、兄は余裕そうに笑っていた。
空気がピリつく。
先に仕掛けたのはマイキーだった。お得意の蹴りをかますが、兄は軽々と避ける。
兄は振り上げられたマイキーの足を素早く掴むと、マイキーを遠くに投げ飛ばした。
けれどマイキーは綺麗に足から着地する。
マイキーは駆け出すと兄に回し蹴りをした。それを避け、兄がマイキーに攻撃を入れようとするが、マイキーも兄の攻撃を避ける。
そんな状態が5分以上続いた時だった。
兄はそう言うと、無限でマイキーを思いっきり吹き飛ばした。
マイキーは壁に打ち付けられると、項垂れて動かなくなった。
マイキーに駆け寄る。気を失っているようだった。
兄はそう言うとこちらに足を動かした。
その前にケイちゃん達が立ち塞がる。
そう言うとケイちゃん達を無限で壁に拘束し、身動きを取れなくした。
邪魔をしてくる人がいなくなると、兄は今度こそ私の方へ歩いて来た。
兄が手を伸ばし、私の腕を掴んで引っ張った。
丁度マイキーが目を覚ました。
マイキーが手を伸ばし、私もマイキーに手を伸ばした。
だがその手はお互い届くことはなく、私はマイキーの前から消えた。
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あなたちゃん描いてみました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。