第7話

6話
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2021/07/28 04:31
(なまえ)
あなた
でも…あ!……コレ!使ってください!
ポケットの中に絆創膏入れてたんだった!良かった〜。
三ツ谷隆
三ツ谷隆
良いのか?ありがとな
三ツ谷君は絆創膏を受け取ろうとするが、私は手をヒョイっと避けて拒む。
(なまえ)
あなた
私貼りますよ
三ツ谷隆
三ツ谷隆
え。いや、いいよ
(なまえ)
あなた
片手だと貼りにくいじゃないですか。任せて下さい!
断る三ツ谷君のことはいざ知れず、私は勝手に絆創膏を貼った。
(なまえ)
あなた
よしっ…と。これで良いかな
三ツ谷隆
三ツ谷隆
……あぁ…ありがとな
(なまえ)
あなた
いえっ!元を辿れば私が悪いので…!
「どうぞ」っと手を差し出せば、躊躇いがちに握り返してくれた。

グイッと引っ張って三ツ谷君を立ち上がらせる。
(なまえ)
あなた
本当にすみません…
もう一度深く頭を下げた。

「もう良いって、気にすんな。だから顔上げろ。」

そう言ってくれたので顔を上げる。
三ツ谷隆
三ツ谷隆
お互い災難だったな。
そう笑顔で言ってくれた。

何だ、何なんだこの優男は。優男過ぎないか?
(なまえ)
あなた
はい、そうですね。……すみません、私はこの辺で…
気まづくてその場をすぐ離れようとした。


そこでハッとする。

不良達だけなら五条家まで伝わることは無いと思っていたが、状況が変わってしまった。


ガシッ!!

三ツ谷隆
三ツ谷隆
!?!?
三ツ谷君の両肩を掴むと、本人は目を見開いて驚いた。


そりゃそうだ。見ず知らずの人間に、こんな切羽詰まった顔で迫られたらそうなる。

だがこれだけは譲れない…!!私の生活が掛かってる…!!
(なまえ)
あなた
三ツ谷君…!?お、お願いがあるんですけど…!!

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