みんなが一斉に頭を下げる。
そのド真ん中を私達は進んで行った。基本隊長達もここを通って集会を始める。
タケミっちはお客さんだから今回はタケミっちもいた。なんか怯えてた。
マイキーとドラケン、私が前に出てマイキーを中心に両サイドにドラケンと私がいる。
マイキーが前に立ったことで、空気が変わる。
その時タケミっちの声が聞こえそちらを見ると、パーくんとぺーやんがタケミっちに絡んでいた。
それをタカちゃんが止めに入る。
そう言えばパーくんは舌打ちして戻って行った。
…荒れてるな。まあしょうがない。
拳を握りしめる。
私も見た目以上に怒ってる。
パーくんの大事な人は、私の大事な人と変わりない。
だからそういう"暴走族"ですまされるわけがない。
パーくんは今までの怒りを全て詰めこんだように叫んだ。
そんなパーくんにマイキーはフッと笑って言った。
マイキーは立ち上がって東卍のメンバーに言う。
私もフッと笑う。そんなの、いるわけないじゃん。
そう言うと東卍から歓声が起こった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。