第98話

97話
29,991
2021/08/03 11:15
兄は皆より一段上がった場所、明らかに"トップ"だという場所に座って、私を見下ろしていた。
五条悟
五条悟
あれ?昔はお兄様だったのにやめちゃったの?
(なまえ)
あなた
"クソ"に様を付ける必要はないと言ってくれた方がいるのでそうしました。
そう言えば空気が凍る。
三ツ谷隆
三ツ谷隆
あなた……
タカちゃんを見るとビックリしていて、私はニコッと笑いかけた。
父親
おっ…お前は誰に向かって…!
声のした方を見ると父が顔を真っ赤にして怒ってきた。



そんな父に微笑んで言う。
(なまえ)
あなた
まあ、いらっしゃったんですね、気づきませんでした。
(なまえ)
あなた
まだくたばっていないのかと残念で仕方ありません。
父親
なっ…!
父は真っ赤を通り越して完熟トマトになった。



あんなの食いたくないけど。



すると私の言いように兄が笑いだした。
五条悟
五条悟
イイねー!そういうの嫌いじゃない!
(なまえ)
あなた
そうですか。
五条悟
五条悟
じゃあちょっとそこ座ってよ
私達の目の前には座布団が横に並んで6枚。
(なまえ)
あなた
かしこまる必要ないから、好きに座って
みんなに言えばもちろん胡座あぐらをかいて座った。
(なまえ)
あなた
それで?3年ぶりに捨てた妹を呼び出すなんて、何かありましたか?
兄は六眼持ちだ。言葉で誤魔化したってどうにもならない。



この際、直に聞くのがいい。


五条悟
五条悟
へぇー、もうそんなに経ってたんだね。



すると兄は目元の目隠しを外して私をジッと見つめた。



五条悟
五条悟
……
(なまえ)
あなた
……
五条悟
五条悟
…ハハッ、おもしろいな。



は?


五条悟
五条悟
あなたは身体能力、チョー高いんだってね?
名前呼びに一瞬眉が動くが、今突っかかっても仕方ない。
(なまえ)
あなた
天与呪縛らしいですからね。
五条悟
五条悟
ふーん…聞けば東京卍會のナンバー3なんだって?
(なまえ)
あなた
その様に評価してもらってます。
何なんだ。術式の話じゃないのか?



兄は何やら考え込む。







マイキー
マイキー
おい。
そんな兄に、マイキーは痺れを切らしたというように口を開いた。

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