タケミっちのその様子に、続けて殴ろうとするパーくん。
それを止めたのはドラケンだった。
これは絶対何かある。
そう思って言うと、マイキーは私達を睨んだ。
マイキーとドラケンが無言で睨み合う。
そしてピリついたこの空間に突如、聞き慣れない声が響いた。
振り返ると赤い特服に金髪のリーゼントをバチバチにキメた知らないヤツが入って来た。
するとパーくんが目を見開いて叫んだ。
えっ!?何でここに!?
持っていた櫛でパーくんを指しながら言ってくる。
それにキレたパーくんがいきなり走り出して長内に殴りかかった。
長内はそれを軽々と避けて、パーくんの顔面に拳を入れる。
長内がそう言うと、外からバイクのコール音が大量に聞こえてきた。
長内が手を高々と上げて指を鳴らすと、白い特服を着た愛美愛主のメンバーが大勢入ってきた。
長内がそう言えば、愛美愛主のメンバーは気合い十分だというように叫んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!