第132話

131話
24,281
2021/08/07 13:03
頬にできた口は私に向かって言っているようだった。
(なまえ)
あなた
は…
虎杖悠仁
虎杖悠仁
あ!ちょっ!勝手に出てくんなよ!!


虎杖君は口のできた場所を手で塞ぎ込む。



するとその塞ぎ込んだ手の甲にまた口が浮かんできた。
宿儺
宿儺
五条悟コイツの妹か。中々に良いモノを持っているな。
宿儺
宿儺
クククッ、小娘!気に入ったぞ。
(なまえ)
あなた
え…は?
虎杖君はまた口をペシンっと手で塞ぎ込んだ。



は…何今の……術式か何か?…いや、今のはどう見ても呪いだった。

虎杖悠仁
虎杖悠仁
ゴメンなあなたちゃん!
気にしなくていいから!!
(なまえ)
あなた
…今のは…呪い?
五条悟
五条悟
そ、両面宿儺。
(なまえ)
あなた
宿儺……宿儺?……宿儺っ!!?

言葉が理解出来なくて復唱した後、信じられなくて叫んだ。
(なまえ)
あなた
は!?ありえない!何をどうやったら体に特級の呪いが!?
虎杖悠仁
虎杖悠仁
えーっと…
五条悟
五条悟
指食べちゃったんだよ。
(なまえ)
あなた
ゆ……指!?あの特級呪物宿儺の指を食べた!?
虎杖悠仁
虎杖悠仁
アハハ……うん。
(なまえ)
あなた
マジでっ!?アホじゃんッ!!何であんな物食べようと思ったのっ!?
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
共感しかないわ。
聞けばそこにいる伏黒君を助けようとして食べたらしい。



いや、それでもよく食べれたな。



あれ?待てよ?ということは私、宿儺に気に入られたってこと?



……ヤバー…どこ気に入ったのか知らないけど、全っ然嬉しくねぇ…!

マイキー
マイキー
……あなたのニックネームー?
(なまえ)
あなた
ん?何マイ、キー!?

呼ばれて顔を向けようとすると、いきなり顔を掴まれて拗ねたような顔をするマイキーが目に入った。
マイキー
マイキー
オレだけ話わかんねぇんだけど。仲間外れにすんな!

そう言うと頬を膨らませてくるマイキー。



それが可愛くって思わず笑ってしまう。
マイキー
マイキー
何笑ってんだ〜?

そう言いながら私のほっぺたをグイグイと引っ張ってくる。
(なまえ)
あなた
ゴメン、ゴメン!いや〜何か可愛くって。

私がそう言うとマイキーはため息を着いて、あるメールを見せてきた。
(なまえ)
あなた
ん?
マイキー
マイキー
ペーが何か急いで来てほしいんだって。
あなたのニックネームどうする?ここから結構離れたところ行かなきゃいけねぇんだけど。
(なまえ)
あなた
着いて行くよ。今日は2人でって言ったからね。
マイキー
マイキー
おっし!じゃあ行くか!
(なまえ)
あなた
うん!あ、じゃあ私はこれで。
ペコっと虎杖君たちに頭を下げる。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
おう!またな!
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
じゃあね〜
伏黒恵
伏黒恵
…じゃあ。
五条悟
五条悟
バイバ〜イ!
兄がブンブンと手を振ってくれる。
マイキー
マイキー
じゃあ急ぐぞ!
マイキーは私の手を取って走り出した。


_____
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
…ねぇ、アレって付き合ってないの?
五条悟
五条悟
残念なことに付き合ってないんだよ〜。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
えっ、そうなの!?
伏黒恵
伏黒恵
距離感バグってるな。

プリ小説オーディオドラマ