いつも後ろに乗ってて運転方法とか気にした事なかった。
今度教えてやるから、今日はオレのケツに乗れ。
うーん…しゃーないな。
すぐ乗ってみたかったけど残念。事故とか起こしちゃいけないし、今日は素直に諦めよう。
じゃあこのバイクは僕が家に送っといてあげるから!
えっ、マジ?助かる。
…てか兄さん。私まだ未成年の無免許よ?大人の兄が妹に無免許運転勧めていいの?
大丈夫!だって子供は悪い事を知って大人になっていくものだからね!
正論言ってそうで何も正論じゃないよ。
まあそんなこと関係ないけどね。乗らない選択肢なんてないわ。
…つかオマエ。
ん?僕?
バイク買ってたってことは、あなたをここから帰すつもりがあったんだな?
あれ?万次郎、まだ話してないの?
名前呼びにマイキーの眉が動くが、なんとか堪えたようだ。
…してねぇ。
何だよ話って。
僕同じこと二回も話すの嫌いだから!後は君らの総長に聞いて〜。
面倒くさいんだ?
うん♡
あーでもね
すると兄は面白そうに笑いながら言ってきた。
君らが今日来なくても、あなたは明日ココから出て行って良かったんだよ?
…えっ
え、そうなの??
言ったじゃんー。特級退けた挙句、僕を殺 しかけたんだよ?
お外に出たって安心安心。
起きたらちゃんと説明して、ココから出してあげるつもりだったんだけど、その前に君らが来ちゃったってワケ。
普通に再会させるのは面白くなかったから
ジャマしちゃった♡
…じゃあオレらがオマエとタイマン張る
必要は……
なかったよ♡
兄が悪びれもなく笑顔で言うと、東卍のみんなは青筋を浮かべる勢いで兄を睨んだ。
わー、不良コワーイ。
メチャクチャ棒。
すると兄は一度パンっと両手を叩いた。
まっ、イイっしょ!
コレで君らは僕の信用を得られたワケだ
し?
信用?
ぶっちゃけこの敷地内からあなたを見つけるとか無理ゲーじゃん?しかも制限時間付きで
分かっててやらせたんだな…?
まあまあ、落ち着いて。
無理ゲーだと思っていたのに、君らの総長はあなたを捜し出した。
スゴいよねぇー、僕驚いちゃった!
そんな君らだから、僕はたった一人の大事な妹を預けても良いかな?って思ったんだよ。
…東京卍會。あなたのこと、頼むよ。
兄さん…
……
すると今まで黙っていたマイキーが兄の目の前までやって来た。
マイキーは兄の顔を見上げると、
任せとけ。
そう言った。
すると兄は安心したようにフッと笑った。
頼もしいね!任せたよ!
…おう。
なんだか兄とマイキーの空気が少し柔らかくなった。
良かったー…。
と思ったのも束の間。
あ、でもコレとソレとでは話が違うから
ね?あなたにまだ結婚は早いから。
僕が認めた相手じゃないと、ぜえぇぇっったい!!お嫁にあげないから!!
……
マイキーの顔から笑みが消えた、完全に。空気も元通りに凍った。
何言ってらっしゃるの兄さん???
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編集部コメント
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