第96話

95話
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2021/08/03 09:03
翌日。



みんなには特服で来て欲しいとお願いした。もちろん私も特服。



今の私を見てもらう為だ。あなた達には従いませんって意思表示。
(なまえ)
あなた
みんなありがとね、こんな忙しい時に…
場地圭介
場地圭介
気にすんな。オレも気に入らないしな
マイキー
マイキー
ぶん殴りたいのガマンできっかな?
ドラケン
ドラケン
絶ッ対ェすんなよ?あなたに何かあったらどうすんだ
パーちん
パーちん
そん時はコレだ。
そう言って拳を見せるパーくん。
ドラケン
ドラケン
オマエ話聞いてたか?
「いいか?絶ッ対ェやめろよ?」とパーくんに念を押すドラケン。
三ツ谷隆
三ツ谷隆
…当主って、あなたの兄貴なんだろ?
頷けば顔を険しくするタカちゃん。



自分が兄という立場からか、私の兄をとことん嫌っているみたいだった。






ピーンポーン。




チャイムが鳴る。



騒いでいたみんなの顔が一気に険しくなった。
(なまえ)
あなた
…行こっか。
外に出ると、待っていた使用人が私達の格好を見て、一瞬顔をしかめた。
???
お迎えにあがりました。どうぞこちらに。
車が二台来ており、車まで誘導される。



するとみんなは車の一歩手前で止まった。
(なまえ)
あなた
みんな?
マイキー
マイキー
……ねえ、これって。
場地圭介
場地圭介
…黒のベ〇ツ…?
ドラケン
ドラケン
え…?もしかしてSクラス…?
……乗ってくれ。



このままだと乗りそうにないので、とりあえず適当にみんなを車内に押し込む。



私も乗り込むと、マイキーとタカちゃんと一緒だった。



左からマイキー、タカちゃん、私の順番。
(なまえ)
あなた
じゃあお願い…
マイキー
マイキー
ちょっと待って!
(なまえ)
あなた
へ?
するとマイキーは自分の左を指差して言った。
マイキー
マイキー
あなたのニックネーム、オレの隣!な!
(なまえ)
あなた
へ?
三ツ谷隆
三ツ谷隆
じゃあ真ん中に…
マイキー
マイキー
コッチ!ダメだ!
とよくわからないことで駄々をこねたので、仕方なくマイキーの左側に乗り直して出発した。

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