第8話

8話
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2021/05/27 12:41
 それから数日後の休日、暇なら遊びに来て、とヨハンに誘われたあなたはヨハンの家に向かった。ピンポンを押すと、ラフな格好のヨハンが現れる。肩にはタオルを巻いていて、さっきまでなにがしかの作業をしていたようだ。
ヨハン
ヨハン
わぁ、ほんとに来た
(なまえ)
あなた
来ないほうが良かった?
ヨハン
ヨハン
全然! ちょうど段ボールを片付けてたところで汚いけど、よかったらあがってって
(なまえ)
あなた
お邪魔しまーす
 部屋にあがると、宣言された通り部屋はすこし乱れていた。折り畳まれた段ボールがそこかしこに転がっているし、テーブルは見る影もないくらい物で埋め尽くされている。
 あなたが部屋を観察していると、カラーボックスの上にトロフィーと写真立てが飾ってあるのを見つける。その写真立てには、まだ幼い十代とヨハンが見慣れない家でデュエルしている写真が飾ってあった。
(なまえ)
あなた
これ……
ヨハン
ヨハン
ああ、これ。このころは十代がライバルになるなんて思ってもなかったなぁ
(なまえ)
あなた
え?
ヨハン
ヨハン
デュエルのライバルで恋のライバルなんだもんなぁ
(なまえ)
あなた
えっと……
 そんなことを言われると反応に困ってしまう。
ヨハン
ヨハン
今日も来てくれるあたり、俺のほうが一歩前進……って捉えてもいいんだよね?
(なまえ)
あなた
こ、困るなぁ、そんなこと言っちゃって……。わたしはただ太麺ミートソースパスタ食べに来ただけだよ
ヨハン
ヨハン
胃袋掴んじゃったかー、嬉しいな
 ヨハンはにこにこしながら、ベッドにぎしりと腰かけた。ぽふぽふとベッドの横を叩いて促されたあなたもベッドに座ると、ふかふかのベッドが二人分の重みで弓なりになる。
(なまえ)
あなた
ほんとに美味しかったんだから
ヨハン
ヨハン
でもお代まだ貰ってないんだよね。今日貰ってもいい、かな?
 ヨハンはそう言うなり、あなたをベッドに押し倒した。あなたが軽いパニックになり無抵抗なのをいいことにジジッとズボンのジッパーを下ろし、パンツの上から形を確かめるようにゆっくりなぞる。
ヨハン
ヨハン
初めては俺にくれるんだろ?
(なまえ)
あなた
う、うん、そうだけど……
ヨハン
ヨハン
あなたのこと欲しい
 ドキッと胸が高鳴った。男性からそう言う風に自分を求められたことは初めてだった。触れられている部分がかあっと熱くなってくると同時に、すべてがどうでもよくなってくる。
(なまえ)
あなた
……うん
 見事に流された。
 了承を得たヨハンは舌を這わせて唇を湿らせると、手際よくズボンと下着を脱がせた。あっという間に恥ずかしい姿になってしまう。
(なまえ)
あなた
あ、あの……
ヨハン
ヨハン
今更やめようなんてナシだよ
(なまえ)
あなた
うぅ……
ヨハン
ヨハン
絶対悪いようにはしないからさ、俺のこと信じてよ
(なまえ)
あなた
……うん
 あなたはすこし緊張を解いて、ヨハンのすることを見守った。ヨハンはベッドサイドにあったローションを手に取ると、それを手の上に広げて馴染ませるように手を擦り合わせる。それからあなたの茂みへと手を伸ばした。
(なまえ)
あなた
ひっ
 ローションは人肌に温まっていたので冷たくはなかったが、ぬるぬるした感触は慣れない。あなたは口を塞いで、あふれる嬌声を封じ込めた。
ヨハン
ヨハン
声、我慢しないで
 ヨハンが覆いかぶさって耳元で囁き、ローションの付いた手であなたの腕を掴み、口を塞いでいた手を引き剥がした。
(なまえ)
あなた
んぁ、はあ……っ
ヨハン
ヨハン
かわいい声、もっと聞かせて
 ヨハンは秘穴に手を伸ばすと、根元まで指を埋め込み、そこにある一点を刺激した。自分でも触ったことのない場所を開拓されることには強烈な違和感を覚えるのだが、それ以上に強烈な快感がある。
(なまえ)
あなた
あ!
ヨハン
ヨハン
ここかな?
(なまえ)
あなた
そこ、だめぇ……っなんか、くる……
 あなたが首を横に向けると、写真の十代と目が合った。
ヨハン
ヨハン
いいよ、イって
(なまえ)
あなた
あぁ……ッ!
 幼い、まだ穢れを知らない十代に見つめられながら、あなたは果てた。全身の筋肉が強張って、あなたはぐったりとベッドに体を預けた。初めての感覚だったからか、ひどく疲れてしまった。ふうふうと荒い息をつきながら、薄目でヨハンを見上げる。
ヨハン
ヨハン
ん、おやすみ
 どうして眠いと気づかれてしまったのだろう。あなたはヨハンに額にキスをされながら、意識を手放した。

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